私が韓流ドラマに嵌ったのは、NHKBSで放映していた「冬のソナタ」だった。もう15年も前になる。
その後ずっといろんな韓国ドラマを見続けているが特に時代劇が面白い。
韓流ドラマは、昔の日本の連続ドラマでは当たり前の、次回を早く見たくなる期待感を抱かせる終わり方をする。いつもほんとに上手いなぁと感心して見る。
韓流ドラマの時代劇「ホ・ジュン」という韓方医のお話は、初代主役をしたチョン・ガンリョルという年配の俳優さんのドラマと、30日に交通事故で急逝したキム・ジュヒョク(享年45歳)のドラマの両方を見た。
チョン・ガンリョルは、現在NHKで放送している「オクニョ(運命の女)」にもパク・テスというチェタミン(スパイ)として初回ごろに出演していたベテランの俳優さんだ。
それから後に主演したのがキム・ジュヒョクで、現代ではあまり使わなくなった「清貧」という言葉が当てはまるような韓方医「ホ・ジュン」の生き様を見事に演じた人だ。
キム・ジュヒョクは、時代劇では「武神」というのも記憶に新しい。
現代ものでは、私が韓流に嵌りだした頃に見た「プラハの恋人」で刑事役、「テロワール」ではワインを扱うレストランのオーナーで、どちらも少し融通が効かない頑固な一面のあるイケメンの役。
最近はバラエティーにも出ていて、それほど器用そうではなく優しい人柄が画面に出ていた男優さんだった。
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ホ・ジュンは、貧しい庶子(お妾さんに産ませた子供)として生まれ、身分制度の中での差別や蔑みの中で、生まれ持った才知と医学への探究心を持って、血の滲むような努力と、実直で信念を曲げないその人柄で最後には王様の主治医にまで登りつめた伝説の医師。
キム・ジュヒョクという俳優の「ホ・ジュン」を演じる姿にその人柄が垣間見えるようだった。
彼の訃報をネットで知って今でも信じられないしほんとに残念でならない。
冥福をお祈りする。