〜かたることばが歌になる風になる〜

コーラス花座コンサート終わる⑦

「木下牧子女声合唱曲選」
最後の曲『風が風を』(多田智満子 詩)


風が風をさそった
狼を喰いに行こうと
蒼い肉 すばやい血
おお夜の杉 夜の塔

むらむらと花粉がこぼれ
月は白い目を剥いた
風は風を喰うがいい
骨は骨を噛むがいい

さぐる息 すくむ猿
化石した叫びに叫びをかさね
おお夜の杉夜の塔
ガラスの小鳥は砕け散った

森はレールに貫かれ
かまどに紅い亀裂が走り
風がまた風を誘った
 狼を喰いに行こうと 

海岸沿いの崖っぷちに面した荒涼とした風景を想像する。
付点四分音符が1分間に69という8分の6拍子の曲。
森の中を汽車が走っていく疾走感を思いながら歌った。

アンコールは岡村孝子の「夢をあきらめないで」
よく知られた歌で、会場からメロディーに合わせて手拍子があって、前に進んで行こうと思ったが少し停滞してしまった。
でもお客さんとの一体感があって気分良く終わることができた。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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