昔30代の子育て真っ最中の頃、恩師のピアノ勉強会に参加して
ショパンの練習曲「別れの曲」を弾いたことがありました。
この作品はショパンエチュードの中でも
ピアノ曲をそれほど詳しくご存知ない方でも、聞かれたことがある有名な作品です。
ショパンエチュードの中では「革命」を卒業試験で弾きました。
1830年に起こったパリの7月革命が周辺諸国にも派生して
ロシアがポーランドに侵攻した際、ポーランド国民が抵抗するも
首都ワルシャワが陥落した事で、ポーランドからウィーンに脱出していたショパンが
心を揺さぶられて「革命」を作曲したと言われています。
左手は、スケールが初っ端から最後まで続き、右手の和音と共に
自由な抑揚のあるメロディーは、革命で燃え上がる炎の街や
ショパン自身の動揺や怒りと言った感情を彷彿とさせる激しい曲です。
私の苦手な左手が、鍵盤の低音から高音まで動き回る難曲で、 今は演奏は絶対無理💦
とっても綺麗な方の演奏動画をお借りしました。
この方は中学2年生だそうですが、私はこの方の左のスケールの
もって行き方が好みなのでこちらもお借りしました。
年齢を経ると、筋肉の衰えは腕や指にも出てきて
特にリウマチ因子がある私は 、軽いとはいえ
加齢からか持病からかはわかりませんが、 手の開きが硬くなっているし
右の薬指はすぐ突っ張って(いわゆるまむし状態)
オクターブの開きが以前のようにスムーズにはいきません。
それでも弾き続けることは、体のストレッチを続けるのと同じで
何とか、指の動きや移動をスムーズにすることを維持している気がします。
元々和音が連続して出てきても、男性並みにガチッと鳴らせるタイプだった私も
運動で言うならば、足腰が腑抜けるような感覚で
歯がゆいくらい和音の着地が決まらなくて
一番高揚する箇所の出来具合が いつまでも満足いかない中
お隣のお世話になったお医者さんが、6月末に亡くなられて
追悼の気持ちを込めて、 どなたにも頼まれてもいないのですが
アップしてみました。
いろんなアーティストが、個性豊かに弾いておられますが
結局、私はオーソドックスな作りの演奏です。
どれどれ聴いてあげようかとお思いになられたら
ヘッドフォンか イヤホンで(絶対つけて聴かれた方が良い)
よろしくお願いしますm(_ _)m
「別れの曲」というタイトルは、ショパン自身がつけたものではなく
エチュード作品10-3が「別れの曲」という映画に使われて
後にこのように言われる様になったそうです。