大学の同窓会支部で知り合ったピアノ科の先輩と2002年頃
モシュコフスキー作曲の「スペイン舞曲集」を連弾させて頂き
その後8年間ピアノ連弾の活動をしました。
ピアノ連弾は一番少ない人数のアンサンブルですが
二人で作り上げる音楽は、やればやるほど中々厄介なものでした。
音符の位置によっては、お互いの指がぶつかるような譜面も多く
どちらかが鍵盤の蓋に近いあたりの位置で、手首を突っ立てるような格好で
逆に相手は、鍵盤の自分の体に近いあたりで
手を平べったく低くくして弾かなきゃならないとか
合わせる前の事前の打ち合わせをしっかりして
相当アクロバット的な体勢(指)で弾くことも多いのです。
また、プリモとセカンドの音量のバランスだけでは無く
連弾曲がオーケストラ曲になっている作品や、その逆もあり
オーケストラのいろんな楽器を、ピアノで担当しているという認識で
プリモの、あるいはセカンドのメロディーの中の、1音を小さくするとか
音量を引っ込めるとか、少し出すとか
スコアを演奏しているような解釈が必要で
微妙な調整をしながら弾いています。
そして慣れるまでは、ペダルを受け持つセカンドの担当は意外と厄介です。
プリモのメロディーに合わせて踏むので、自分の方のメロディーに
合わせて踏むことが出来ない、非常にちぐはぐなテクニックが要ります。
指と足との動き、耳をフルに使う、かなり脳トレにもなります。
しかしこの8年間は、良い勉強をさせてもらいましたが
とにかく合わせることがとても楽しい年月でした。
その先輩と2003年にコンサートで弾いた
ブラームス作曲の「ハンガリー舞曲1番」と「ハンガリー舞曲5番」。
1番の方は私がプリモ、5番は先輩がプリモです。
まだ活動を始めたばかりの頃で、かなり緊張しています。
2004年に弾いたビゼー作曲の「子供の遊び」という連弾曲から
『ぶらんこ』『こま回し』これはどちらも私はセカンドを担当しています。
ビゼーと言えば「オペラ・カルメン」や
中学生の教科書にあった「アルルの女」などが有名ですね。