新宿ゴールデン街に、17~18年前に毎週のように足を運んでいた店
がある。カウンターだけの店で、壁という壁に、ミュージシャンのモノクロ写真が貼ってあり、いつも
JAZZがかかっていた。陽気なママがいつもにこにこ私たちをむかえてくれていた。
そのママは昔、米軍キャンプやビッグバンドで歌っていた方で、私がJAZZをやっていると言うと、とても喜んでかわいがってくれた。13年くらい前に、健康上の理由から店を閉められ、その後も何度か電話で話したり年賀状をやりとりしたりしていたが、いつのまにか疎遠になってしまっていた。
夕べ、浅草のとある店で、そのママと同年配のヴォーカリストの方と話す機会があり、「○○さん、ご存知ですか?」と聞いたら、「あ~ら、彼女は今ウチにレッスンに来てるわよー」とおっしゃるではないか!ほんとうにびっくりした
。それからその場でご本人に電話をして下さり、十数年振りにその元気なお声を聞くことになった。一時、体調をくずされていたそうだが、歌のレッスンを再開して、とても元気になったとのこと
。「元気になったら行動範囲もひろがって、いろんなとこに出かけてるのよー」と言う彼女の声は、本当にハリがあり、この分では、近いうちにどこかのライブでその歌声がまた聴けるようになるのではないかと思ったくらい
。
感激のあまり、その後、そのヴォーカリストの方と、3軒ハシゴしたことは言うまでもない。