先週の金曜日は2月14日、バレンタインデーだった。 若いころは大量のチョコレートをいただき、その個数を仲間内で自慢しあっていたものだが、年と共にプレゼントは減り、最近ではほんの数個という状態になってきている。 ま、チョコはそれほど好きじゃないからいいけどさ…… 日本ではチョコレート業界に仕組まれた感のある“バレンタインデー”だが、そもそも2月14日というのは、ローマ皇帝に迫害されて西暦270年に殉教した聖バレンチノ司祭を偲ぶ日である。 この司祭にお祈りすると、破れた恋も元に戻るという言い伝えがコマーシャリズムと結びついて、こんな日本的行事ができあがったのだろう。 ということでチョコも食べずに向かったのは香港路の「海員閣」。 平日といえども普段は行列ができていてなかなか入れない店なのだが、こんなに寒くて雪が降り始めた日は「きっと空いているに違いない」と予想してドアを覗きに行ってみたら、案の定、店内はガラガラ♪ 注文したのは豚バラそば。 まずはスープをひとくち、ふたくち、ずず~っと啜る。熱くて旨い液体が、冷えた身体を一気に温めていく。 続いて豚バラ肉に箸を刺すと、柔らかい脂身のとこがホロホロと崩れる。これがまた旨いんだよね♪ もちろん肉の部分も柔らかい。しかもクセになる味わいだから困ったもんだ。 さらにさらに、肉の量が多くて最後は麺が足りなくなってしまうほど。替え玉が欲しいくらいだ。 あっという間にスープまで飲み干して完食! ここの豚バラそば、毎日じゃ嫌になってしまうけど、こうしてたまに食べると実に旨い。 「海員閣」は、昭和11(1936)年に創業したという古い広東料理店である。 お店の看板を見てほしい。「中華料理」、「海員閣」という文字が右から左に向かって書かれている。 建物自体は戦後のものであろうが、ドアも2階の欄干(これは写真に写っていない)もレトロ感いっぱいで、なんとも懐かしい雰囲気だ。 だから床は、やっぱりフローリング! 食べ終えて帳場に行くと、もちろんレジスターなんてものはない。手書きの伝票だけで清算をするのだ。 そして、料理の出てくるのが遅くなったお客さんには、おばさんが『お待たせしてごめんなさいね』なんて言いながら釣銭を渡していたりする。 私も支払いを済ませて外に出るとき、『ありがとうございました。お気をつけて、どうぞ』との言葉に送られた。 それから、この日は皆さん傘を持って入店していたのだが、その1本1本に番号札をつけていたっけ。 むかしの「海員閣」の応対を考えると、近頃は実にすばらしく変化しているのであった。 帰りがけに「安記」を覗くと、やはりここもフローリングだ♪ その斜め向かい側にある喫茶店「ブラジル」。 ここもフローリングだ♪ これは帰宅途中に見かけた光景。 観光客らしき女性が、赤いコートを着た人に道を尋ねていた。ここは五叉路だから行くべき方向を間違えやすいのだ。 道を教えている女性の腕には腕章が見える。 なんて書いてあるのか読めなかったが、おそらく中華街発展会の方なんだろうね。 こんな寒くて足元の悪いなか、ご苦労様です。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
彼女にとっては、たまの贅沢が海員閣でした。
母親を思い出しに、行ってみようかな。
最近時々見かけます。
中華街オフィシャルにもちょっとだけ書いてありました。
(記事の一番下の方)
http://www.chinatown.or.jp/fact/column/relaytalk20
たまの贅沢が「海員閣」……・
なんだか分かります。
私の子どもの頃の贅沢は「不二家」でした。
ありがとうございます。
外回りコンシェルジュですね。
最近、よく見かけます。
今度、何か聞いてみようかな。
なんとなく入りにくいかもしれませんが、
まったく問題なしです。
空いていたらお勧めします。
海員閣 もぅ10年近く行ってないかもしれません。。。
行ってみたらどうですか。
10年ぶりなら、様変わりしているかな。