中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

「一楽」のランチから 20年分を放出(最終回)

2022年05月08日 | 中華街(大通り)

 「一楽」で食べたランチの中から、忘れられないメニューを選んでご紹介してきたが、いよいよ最終回だ。
 他にも載せておきたい料理があったけど、全部を取り上げるわけにはいかないので、これで最終回とする。


色々ホルモンの四川風汁無し鍋
 ホルモンの他に、レンコンやキノコも入っているみたい。その上にはパクチーも♪ 


 食べ始めてしばらくすると、頭や額から大汗が噴き出てきた。
 ここのシェフは四川も得意だというからね、さすがに辛い…
 でも、美味しい♪
 ホルモンはいろいろな部位が入っていた。モツ煮込みほど柔らかくはないが、高齢者でも充分に噛みきれる。
 たまに口の中に入ってくるパクチーが味に変化を与えてくれるので、最後まで飽きることなく鍋を楽しむことができた。


稚鮎の麻辣醤炒め
 苦味もほとんどなく、甘い玉ネギとの相性もいいし、合い間に齧るニンニクの芽の香りが料理の旨みに追いすがってくる。


牡蠣と揚げ豆腐の醤油煮込み
 牡蠣もさることながら、それに合わせている揚げ豆腐が、旨みをたらふく吸い込んでメチャウマ~~!
 両方を交互に齧っていくと、ご飯が足りなくなる。


メバルと高菜のスープ煮
 カットされたメバルが高菜やモヤシと一緒に煮込まれている。白身で淡白な味わいのメバルに酸味のある高菜がよく合っていて美味しい。
 しかし、そこにフーフーして温度を下げたスープを啜ると、なんだ、具よりもさらに旨いじゃないか♪
 調味料の他に魚のエキスやら高菜の酸味などが溶け込んでいるのだろうね、これだけを洗面器一杯に入れて飲みたいほどだ。


 しばらく食べ進んでいくと、こんなのが出てきた。
 コンニャクかオキュウトか…
 そうじゃないよね、春雨かな。
 何だろう、聞くのを忘れてしまった……
 スープは食べ終わるまで温かく、美味しくいただくことができた。


黄金カレイの巻揚げ
 リング状にした魚に粉を振って揚げたんだろうかね。これは「まかない料理」ではなく、一つ一つ丁寧に巻いてある。
 こんな手間のかかりそうな料理をランチメニューで提供してくるのがすごい。
 さらに、上から振りかけられたタレがいい味を添えている。パプリカ、小ネギ、長葱などをみじん切りにして、甘酢っぱい汁で和えたのかな。


シンガポール風鶏肉炊き込み飯
 海南鶏飯(シンガポール風鶏の炊き込みご飯)である。
 「一楽」でランチメニューにこれが登場したのは初めてじゃないだろうか。もしかしたら私が見ていない週に登場していたかもしれないが…、とりあえず私の記憶には無い。
 まずはライスから頬張ってみる。鶏の出汁が効いていて旨い。これだけでもチキンライスとして食べられるね。
 そこに蒸し鶏だ。2種類のタレがそれを支援しているような存在で、これを使い分けていただくと、気分はすっかりシンガポールだ。


腸詰め、干し肉、パイコーのせ広東式蒸しご飯
 広東式パイコーは骨から齧り取る手間がかかるけど、豆鼓の味が浸み込んで実に美味しい。肉を口中に放り込んだら、すかさずタレのかかったご飯部分をすくい取り、青菜を少し交えて肉のあとを追わせると、口の中は中華の満艦飾だ。
 干し肉や腸詰と生姜の相性も良く、ワシワシと掻き込むことができた。


カツオの刺身 椒麻ソースがけ
 まずは椒麻ソースを一口舐めてみる。
 素材は何だろう……
 山椒の香りが鼻を抜けた。そして緑色したものは青ネギのようだ。
 これをカツオと玉ネギにからめて頬張ると、普段食べているカツオの刺身とは思えない不思議な味わい。
 このソース、いいね♪
 色々なモノに応用できそうだが、自分で作るのは無理か……。


押し豆腐の唐辛子炒め
 こちらのお店は店頭にランチの見本や写真が出ているわけではないので、どんな姿で供されるのか想像する楽しみもある。
 今回の主役は押し豆腐ということなので、私は細切りをイメージしていた。
 しかし、運ばれてきた料理は、こんなルックスであった。
 三角形の押し豆腐。多分、四角いモノを対角線でカットしたんだろうね。
 具材として他にネギ、キノコ、肉、2種類の唐辛子などが入っていて、ピリ辛に仕上がっていた。見た目ほど辛くはない。
 咽ることもなく完食だ! 美味しかったぁ♪ 


秋刀魚の泡辣炒め紹興酒風味
 泡辣(パオラー)というのは、発酵させた唐辛子を使った調味料らしい。赤い破片がそれだが発酵させているためか、それほど辛くはなく、どこか酸味を感じさせる味。
 秋刀魚は6切れくらい入っていたので、1本半ほど使っているようだね。コロモをつけて油で揚げてから炒めているので、泡辣がよく絡んでいて美味しい♪
 合間に齧るニンニクの芽、セロリがシャッキリしていて口中に変化を与えてくれるのもポイントが高い。


鶏つくね鍋柚子風味
 鍋の表面を大量の水菜が覆っていて、中がよく見えなかったが、内部はこんな感じ。ツクネが6個ぐらい入っていたかな。それに従うのは白菜、大根、シメジといった地味な連中。
 この柚子風味の汁が絶品だった。女将さんの話では、ご飯を3杯も食べた人がいるとか。
 私は1杯だけだった、最後は鍋ごと抱えて汁を飲みほしたよ。


鶏肉と棒湯葉の辛味煮込み
 レシピや味付けに関してはまったくわからないが、このタレが美味し~い♪
 最後は残ったタレの中にご飯を投入して食べたかったが、周囲から丸見えのテーブルだったので、それは止めておいた。


イカ団子と冬野菜の土鍋煮込み
 中が見えないほどに春菊で覆われている。春菊好きにはたまらない光景だ。


 それをかき分けてみると、中からイカ団子とカブがごろごろと出てきた。
 イカ団子はザクギリのイカではなく、すり身にしたものを揚げてあった。もちろん美味しい♪
 そして柔らかく煮込まれたカブが歯に優しい。上あごと下あごで簡単につぶせるほどだ。
 それらに絡んでくるのが、春菊!!
 この独特の風味というか、鼻に抜ける味わい♪ 旨いね♪
 彼らをまとめているスープが、これまた美味しい。最後の〆は鍋にご飯を投入して、雑炊にして食べたいと思ったが、これ以上ご飯を食べるのは禁止されている。血糖値があがるからね。


四川式麻辣火鍋
 注文してから運ばれてくるまで、けっこう時間がかかったのは仕方ない。強火でささっと炒めて出すような料理じゃないからね。
 冷めているように見えるかもしれないけど、口内火傷に気をつけねばならないほど熱い。そして辛いのだ。


 具材はイカ団子、白菜、モヤシ、板春雨、韮だったかな。それらが麻辣スープでしっかり煮込まれている。
 まずはそのスープをレンゲですくい、少し冷ましてから舐めるようにして口中へ。
 すると全然辛くない♪ ただ熱いけどね。これなら楽勝だ、なんて思いながら食べ進んでいくと、中盤から猛烈に汗が噴き出てきた。そしてやっぱり辛~~い!
 途中で水をもらい、口内を休ませながらスープを飲んでいく。
 しかし、辛いよ~、でも美味しいし、どうしよう、ってな感じかな。 


豚しゃぶと冬野菜の麻辣ソースがけ
 香菜と辛そうなタレが全面を覆っていて、全貌が見えない。でも、この下に豚しゃぶと冬野菜が隠れていることは明らかだ。
 覆いを剥がすと、こんなお肉が現れた。ピラピラした豚しゃぶが美味しそうだ♪ 
 さっそくタレと豚肉と冬野菜を混ぜ合わせて頬張ると、ピリ辛だけではない旨みがじゅわっと肉に絡みついてきて、口中の食材が「ご飯をくれ~」と叫びだす。
 あわててドンブリの中のご飯をすくい、援軍として口の中に送り込んだ。
 ここのシェフは四川料理が好きで得意というだけあって、時々こういう辛いのが登場するのだ。辛いけど旨いというのは、ほんとうに困ってしまう。


五目湯葉巻きのオイスターソース蒸
 湯葉のトロトロ感がいいね。もちろん具もタレも旨い。こんなのがランチで登場するのだからすごいよね♪


赤魚の発酵唐辛子煮込み
 発酵させた唐辛子を使っているらしいが、それほど辛くはない。辛さより旨みの方がより強く感じるね。このタレは発酵唐辛子だけではなく、ほかの調味料も投入されているんだろうね、やっぱりご飯が進むオカズだ。
 ホロリと剝がれる赤魚にこれが絡んで美味しさに悶絶しそう。
 魚の下に隠れているのは春雨。これもタレに絡め、ご飯の上に載せていただく。発酵唐辛子あえ春雨丼の完成だ。


冷やし豆乳タンタンメン
 豆乳とゴマダレって合うんだよね♪ そこにナッツ♪
 ピリ辛で旨い、旨い
 最後は容器に残った汁を啜るように飲み干した。

 ということで、20年分のランチからほんの少しだけ、5回に分けてご覧いただいた。
 この間、同じメニューがほとんど出てこないというのがスゴイ!
 次に行けるのは再来週くらいかな。待ち遠しいね♪


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