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もうずいぶん昔のことだが、中華街の「海南飯店」で食べた白身魚の清蒸は絶品だった。当時、中華料理で「魚まるごと」といえば「鯉の甘酢餡かけ」ばかりだったなかで、同店の清蒸は定番の汁なしネギそばとともに、一度は食べておくべきメニューだった。これ以上の魚料理はもうないだろう、とその時は思ったのだが…… 今回、私がつくったものは、それをはるかに超える超絶「鯛の清蒸」となった。 真鯛は「中島水産」で切り身を買ってきた。丸ごと一匹は売られていなかったので仕方なく2切れ入りのパックに。 作り方は簡単だ。 我が家の小さな蒸し器には入らないので、大きめのフライパンに水を張り、長ネギの緑色の部分を並べる。これが美味しい土台となる。 その上に真鯛をのせ、さらに千切りネギと生姜で覆う。フタをしたら20分くらい時間をかけて蒸し上げる。 フライパンを火にかけている間に、白髪ねぎを作るのだが、今回使ったのは2週間前に買った古いものだったのが残念。きれいな白髪ねぎというわけにはいかなかった。ま、それでも細長く切って水にさらしておく。 続いて生姜の千切りを用意する。これもスライスして冷凍保存していたものなので、ちょっと張りがなくなっていた。できれば生のものを使いたかったのだが仕方ない。 タレはこんな感じで用意する。 老抽 大匙1/2(無ければさしみ醤油でも) 生抽(醤油) 大匙1.5 紹興酒 大匙1 砂糖 小匙1/2 胡椒 少々 というのが本来の作り方らしいのだが、これは無理だ。 そこで登場したのが、これ。蒸魚鼓油だ。最近、「カルディ」で見つけて買っておいたもので、350円だった。 ![]() 蒸しあがった真鯛を皿にのせたら蒸魚鼓油を振りかける。それを白髪ねぎと生姜で覆い、アツアツに熱した胡麻油をジュワッとかけまわす。 さっそく身に箸を入れると、ふっくらした感触が手に伝わってくる。タレに浸してネギや生姜と一緒に頬張る。 美味しい~~! 煮魚と違って蒸魚の身は柔らかく、優しい食感だ。もちろん新鮮な魚でなければいけないよ。 そしてタレが最高だった♪ こういうのは自分で作るより専門家が製造したものに限るね。 それにしても超絶美味い!!!! 冷蔵庫にはキンメダイもあるので、新しい長ネギと生姜を買って来て、今夜はもっと旨い清蒸を作ろうと思う♪ ![]() |
清蒸にはまりました。
魚以外でも良さそうです。