この日の昼過ぎ、私は久々に関内まで出てきた。いちばんの用事は仕事だったのだが、こんなチャンスを利用しないで帰るなんてもったいないということで、1週間ぶりの中華街へ。 狙いは「南粤美食」。しかし、店の前まで行ってみると、定休日の札がぶら下がっているではないか。最近はブレークしているので、定休日でなかったとしても入れたかどうかは分からない。 ここは、オープン前から注目していた店なのだが、混むようになってからはほとんど行けずにいるのだ。 ということで、また今回もフラれてしまい、次なる店へ。 昼の12時を過ぎても店が開いていなかったり、サービスランチはやらないといった、ちょっと近づきにくい中華料理店、それが「桃源邨」。 ここで上海冷麺を食べていこうと思い、ドアの前を眺めるとなにやら黒板が! え~~~~! あの「桃源邨」がランチ~~~!? 営業スタイルを変更したのかな… そんなことは中に入ってから女将さんに聞けばいいや、それよりも今日はこの中からどれを食べてみるかが直近の問題である。 上海冷麺の札が出ていないのがちょっと気になったが、私がランチメニューから選んだのは、韮木耳干し大根玉子炒め♪ そしてドアを開けようと思ったそのとき、中からドアが開けられて、店の人らしい女性が出てきた。 「いらっしゃいませ」というので、これは確実に店の関係者である。 新しく雇ったのかな……そんなことを考えながら店内に入ると、厨房にいる男性も初めて見る人だ。 「あれ~?」 なんだろう、もしかして代替わり? 聞けば以前の「桃源邨」は3月で店をやめたという。そのあと、前店主から看板を貰って新しい「桃源邨」をオープンさせたという話だった。 今までの「桃源邨」の話などをしているうちに、私の注文したランチが運ばれてきた。ランチといえば普通はザーサイが付いて来るものだが、ここのは4種のオカズっぽいものが添えられている。 メインの料理はボリュームもあり、なかなか美味しい。あっという間に完食してしまった。 食後のデザートは、ちょっと変わっている。多くの店では杏仁豆腐を出してくるのけれど、ここでは愛玉子(オーギョーチー)だ♪ 数十年前に谷中で食べて以来の実食である。レモンの風味が鼻腔を抜けていき、暑い日には最高のデザートだと思う。 とりあえず新しい「桃源邨」でランチをいただいたので、次回は呑みに行ってみたいね。 参考までに、3月で閉店した以前の「桃源邨」にエールを送る意味で、過去の記事をリンクしておく。 美味しい桃源邨の粥 桃源邨の豆腐漿&油条でランチ 桃源邨のコブクロで一杯やっか 桃源邨のテイクアウトお粥 「桃源邨」で上海冷麺を食す 「桃源邨」の蒸し鶏麺 VS 「瑞雲」のサンマー麺 今年最初の「桃源邨」上海冷麺 久しぶりの週末ランチは「桃源邨」で 今シーズン初の上海冷麺@桃源邨 元宵節に食べる元宵@桃源邨 お粥と油条でランチ@桃源邨 今シーズン初の冷麺は「桃源邨」で 「桃源邨」の油条を中華街パーキングでいただく ツーファンと豆腐醤でランチ@桃源邨 蒸し鶏入り上海冷麺@桃源邨 上海冷麺蒸し鶏@桃源邨 今シーズン初の冷麺は「桃源邨」にて 編集会議のあとは中華街で会食 こうして見ると、夏になると「桃源邨」の上海冷麺を食べに行っていたことがよみがえってくる。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
南粤は定休は設けていなかった気がするので、たまたま休みにしたか、あるいは夜大口の宴会の準備に閉めた、とかかもしれません。
そろそろ平日なら昼入れるっぽいのでまたのチャンスに。
台湾料理の店ではないと言っていましたが、メニューを見るとそれっぽいのが多かったです。
ランチのルーローハンも食べてみたい。
味わい深い佇まいに吊るし肉や紹興酒瓶が並ぶ桃源邨に圧倒されると同時に憧れを持ったのは学生の頃でした。
それから連れにことごとく断られ一人で入る勇気もないまま、酔華さんのブログを拝読するようになりやっと店をくぐるまで20年以上経ってしまいました。
閉業前、遅くに訪れた桃源邨はお持ち帰りのメニューも少なくなっていましたが美味しく貴重な夜を過ごすことが出来たと思います。
でも上海で独特の文化を作った日本料理家一族と伺っていましたので、もう少し続けて出来れば後継者に繋いで欲しかったですね。
お店に入るまでに20年も要したなんてすごいですね。
閉店前にも訪問できて羨ましいです。
最近は町内情報に疎くなっていますので、
機会を逃してしまいました。
このお店は、本当に独自性があって素晴らしかったですが、
後継者がいなかったのが残念ですね。
特徴のある冷やし中華がまたひとつなくなっちゃいました。。。
こういう変更が多くなりましたよね。
海南飯店、徳記とかもそうだし。
あの上海冷麺、もう食べられないのが残念です。