中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

これが“開国博Y150”だ! その1 ベイサイドエリア編 

2009年08月22日 | おいしい横浜

 机の中を整理していたら、昨年末の抽選会で当たった「開国博Y150」の入場券が出てきた。

 大イベントの残り会期も、あと1か月と少々。チケットを買ってでも行こう、なんて気はまったくなかったのだが、こんないいものが出てきたので、夏休みを利用して博覧会に行ってきた。

 最近のニュースによると、伸び悩んでいた入場者数が8月3日に300万人を超えたという。目標の500万人も射程内だとか。
 しかし、この数字には注意が必要で、300万人というのは無料会場への入場者も含めた人数なのである。有料入場者は70余万人だ。

 しかも、無料会場への入場者数なんて、どうやって把握したのか疑問が残る。今回は見かけなかったが、しばらく前は新港橋のたもとで通行人をカウントしているスタッフがいた。
 それだって、この場所では有料会場へ行くお客さんなのか、あるいは無料会場へ向かうお客さんなのか、それともただ単にワールドポーターズへ買い物に行くだけの通りすがりなのかは、見ただけでは判断できない。

 とまあ、この博覧会への入場者数についてはいろいろ問題があるようだが、会期終了後には何らかの報告が出ることであろうから、それまではもうしばらく様子を見ていよう。


 さて、こちらは無料会場。いや、正確に言えば博覧会の会場かどうかは分からない。通常のイベント広場なのかもしれない。
 

 とてつもなくサラサラの砂だった。まるでパウダースノーみたい。
 横浜の海辺がこんなだったらいいのになぁ。


 ちなみに、ここは北仲通地区の裏側。かつて洲干弁天があったあたりであるが、居留地時代の護岸とともに、小さな「浜」が残っている。
 この浜に真っ白な砂を入れたらどうだろう。


 仮設プールでは子供たちが大喜びで水遊びをしていた。
 みんな、水着はどうしたんだろう。
 ここにプールがあることを知っていて持ってきたのだろうか。

 地方から来た観光客なんかは、水着を持っていないよなぁ。


 トライアスロンのための準備だろうか。 


 で、いよいよ開国博Y150ベイサイドエリア「はじまりの森」会場へ突入!


 お目当てのラ・マシンは1日5回の公演。
 13時の上演までまだ時間があるので、「横浜ものがたり」と名づけられた、この会場内のメインパビリオンに入ってみる。
 案内によれば『開国・開港の時代へタイムトリップ! 大型シアターでは開港の歴史をめぐる「横浜開港物語」を上映。横浜150年の歴史をリアルに体験できます』とのこと。


 これから先は感動の連続なので、余計なことを考えたりメモなど取らず、ジックリとご観覧いただきたい。


















 どうでした? すばらしいでしょ。

 動かない平べったい人形。
 動きのあるものは開港から震災までのビデオ上映だけ。でも、これは各所に動画(実写)が挿入されているので、初めて見る人にとっては興味津々だったかも。

 “馬車の窓から顔を出して記念写真を撮る”なんていうレトロな発想に、嬉しくなってつい微笑んでしまったのでは。

 はじまりの森会場のメインは、主にこんなパビリオンと巨大な蜘蛛で構成されている。

 その蜘蛛の公演が始まるというので、そちらへ向かう。
 

 目覚めた蜘蛛が足を上げ、ノロノロと動き出した。


 次第にこちらへ向かってくる。


 パイロットは7人。一番下の人が車(クレーン車のようなもの)を前後左右に動かす。
 蜘蛛の身体の下にいる5人は足を動かしているのかな。

 頭の上にもパイロットが1人。レバーがたくさん付いているけど、何を動かしているのか、よく分からない。




 蜘蛛の足が樹木にあたり、幹が折れてしまった!
 いいのかなぁ。


 頭の上のパイロットは女性だった。 










 公演が終わったあとは、子どもがこの蜘蛛に乗れるということで抽選会が行われた。
 運良く乗れる子は10人だけ。


 はじまりの森会場内にも「公式記念品ショップ」がある。


 もう一つのパビリオン、「ENEOS未来のエネルギー館」。

 ……

 う~~ん。


 黒船レストラン。食指の動くものなし。


 続いて「トゥモローパーク」会場へ向かう。
 ここのメインは巨大なアースバルーンと未来シアター「BATON」である。


 入り口を入ると、こんな感じ。

 平日とはいえ、夏休み中の晴れた日なのに…


 コンビニの「スリーエフ」。


 未来シアターを観覧するため並ぶ人々。

 ここでは新感覚SFファンタジー「BATON」が上映されている。

 主催者側の案内によると…

 近未来「惑星アベル」を舞台に始まる物語。
 過去から現代、そして未来へと大切な「絆」を繋ぎ残していく…
 3部作で世界初公開!

 第1部「密航者」(4/28~5/30)
 第2部「アポロとミカル」(5/31~7/10)
 第3部「サイファ」(7/11~9/27)

 だとか。

 でもねぇ…

 ZZZZZZZZ…

 だって、1部から見ないとよく分からないんだもん。


 会場内にある「キッズボート」。8m×8mのプールに浮かぶボートで遊べる。


 トゥモローパークステージ。 


 多彩なイベントやパフォーマンス、ライブなどが展開されている。(協会PRによる)


 さて、トゥモローパーク会場をあとに、「NISSAN Y150ドリームフロント&スーパーハイビジョンシアター」会場に向かう。


 会場は新港ふ頭客船ターミナルの中にある。
 何年か前には、ここから上海行きの定期船が出ていた。そのためにターミナルビルを造ったのだが、今はどうなっているのだろうか。


 入り口でこんな物を配っていた。
 これからはマスクが必要になるだろうから、3枚ほどいただいてきた。


 このパビリオンの目玉は「スーパーハイビジョンシアター」。
 540インチ(約50畳分)の画面に超高精細映像と迫力の立体音響は、まるで映像の中の世界に入り込んだような臨場感!(協会PRによる)だそうだが、残念ながら私が入ったときは映写が始まったばかり。

 次回の上映まで20~30分待たなければならないというので、エントランス部分に広がる展示物を観覧する。
 上の写真はダンボールで造った船。


 海をイメージしたものを作っている?ワークショップ。


 宇宙に関する展示コーナー。
 これも解説は不要でしょう。
















 どうです?
 上映開始まで時間があったから、これを見学できたけど、もしこれが上映開始時間直前だったら、このコーナーは素通りされてしまうのではないだろうか。


 さて、ここで時間をつぶしているうちに次の上映開始となり、周辺にたむろしていたお客さんたちはゾロゾロとシアター内に移動。

 大きな画面にきれいな映像、そして迫力ある立体音響!
 感激!(なんちゃってね)

 映像の中身自体にはまったく意味はない。ただ美しい自然を描いただけに過ぎない。
 横浜開港に関する映像を期待してきたお客さんにとっては肩透かしもいいところだ。

 シアターでの視聴が終わると、全員次の部屋に案内される。


 この部屋は「ピボ・ラボ」という、日産の電気自動車PIVO2の宣伝コーナー。
 

 次の部屋はコトバパーク。
 葉っぱ型の紙にそれぞれの“思いやりの言葉”を書き込み、地球型バルーンの中に投入するとそれらが舞い上がる。






 これは博覧会とは関係ない、昔から新港ふ頭にある歴史的産業遺跡「ハンマーヘッドクレーン」だ。
 大正初期にイギリスから導入された起重機。その形がハンマーの頭に似ていることからこう呼ばれているが、もう一つ愛称がある。

 「ジョンブルおじさん」。

 典型的なイギリス人のおじさんのスタイルに似ているからとか。


 赤レンガ倉庫前に、こんなクレーンが出ていた。


 上を見ると、テレビカメラだ!
 トライアスロン撮影のクルーのようである。


 こちらは最近、新港ふ頭に建立された「ララ物資の碑」。
 1946年11月30日に第一便が、ここ横浜港に到着したことにちなむ。

 開港・開国博覧会ということで、150年前の事柄にスポットが当てられているが、このイベントは150年間の物語を語るべきなのではないだろうか。
 いま横浜があるのは「開港」のおかげだけではなく、震災や戦災、それに続く接収や爆発的な人口増加などを乗り越えてきたという歴史があったということを、この博覧会の中で描いていってほしかった。


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20 コメント

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いやはや (本須)
2009-08-22 20:04:11
すごいですね、いろんな意味で。
なんか乾いた笑いしか出てこないような・・・。

これじゃ逃げちゃうわけですね。
誰とは言いませんけど。

次の選挙で選ばれる人は、この総括を
血も涙もなくやり遂げる人だといいですね。
投入された予算がどういう人々にどれだけ
流れたのかとても興味があります。
返信する
すごいでしょ (管理人)
2009-08-22 22:20:51
>本須さん
次の市長選挙に出てくる方の一人は、東京日産自動車販売の社長だそうです。
その前はダイエーの会長かなんかだったようですが、
なぜか日産の関係者であることの情報が薄くなっています。
なんででしょうねぇ。
ダイエーの再建ばかりが強調されているような…
返信する
Unknown (つちころり)
2009-08-22 23:32:35
いいえて妙な戒告博ですね~w。

お台場とコラボして原寸大のホワイトベースでも作って欲しかったですけどね。張りぼてでよいので。

いろいろな意味で、痛いイベントでした。
返信する
ここまできたら・・・ (すぎちゃん)
2009-08-23 00:33:21
ポスト150周年の仕掛けに集中しましょう。
P-150こそ、市民の力の結集で横浜の底力を見せましょう。

「横浜らしさ」を大切に。
東京資本の代理店に投げるのはもうお終いですヨ。
返信する
圧巻! (とも2)
2009-08-23 00:41:23
このネタでここまで盛り上げるとは酔華サンってスゴイ!
同じネタでもワシは自分のテンションが低いのをそのまんま記事にしたからなぁ…

ちなみに某女史も逃げ足は速い(早い)ようですよ…
返信する
Unknown (管理人)
2009-08-23 07:21:24
◆つちころりさん
張りぼてでも良かったですよ。
いま中華街では燈篭祭りをやっていますし。

◆すぎちゃん
そうです、ポスト150が重要です。
横浜の力を結集してください。

◆とも2さん
>ちなみに某女史も逃げ足は速い(早い)ようですよ
そうらしいですね。
気をつけないと。
返信する
記事作り (ふ゛り)
2009-08-23 08:13:57
1記事にこの画像数、歴代トップではありませんか?

次期市長選挙も消去法でしか決められなさそうです、、。
すぎちゃんさんのようなお考え、行動に同意です。
返信する
カレーミーティング (CPH)
2009-08-23 11:08:21
詳しくは聞いていないんですけど、
本イベントの関連イベントとして、子供市長を
選び、カレーミーティングを行う計画が
あったとか。
諸般の事情により、カレーミーティングは
中止となったそうです。
本家のカレーミーティングの主催者の彼は、
いったいこのY150で何がしたかったのか?
YES'89はもっと魅力的でしたけど、バブルが
はじけたとか、景気が悪くなった、ということで
総括してほしくないです。
いかん....Y150の実態の写真を見て、少し
熱くなりすぎました。猛省。
返信する
おぉー!! (小径のヌシ(^-^))
2009-08-23 21:41:59
酔華さん細かぃ情報までありがとぉございます ♪

これで行ったつもりになれたから
暑ぃ中ホンモノに行かなくてもいぃやー (笑)

返信する
ダメだってば・・・ (maruto082)
2009-08-23 22:28:07
もう・・・誰も行かなくなるじゃないですか!w
しかし・・リアルにレポートすればするほど、興味の薄れるイベントに百ン十億をかけちゃうってね・・。

やっぱ 一足先に終わる ガンダム連れてこなきゃだめかなぁ・・・
返信する

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