中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

羽根つき焼きそば ~金鳳酒家~

2009年06月22日 | 中華街(市場通り)



 6月17日(水)、市場通りにあった「鳳城酒家」あとに、新しく「金鳳酒家」がオープンした。
 食べ放題の店「龍江飯店」、「金龍飯店」と同じ金龍グループの店であるが、こちらはコースやアラカルトで料理を提供する通常のスタイル。
 
 そんな中に、「羽根つき焼きそば」というのがあった。店頭の看板に写真入で大きく宣伝されている。中身の見えない円盤型焼きそばだ。
 その建て看板を読むと、なぜか名物!とされている。オープン当初から名物というのも何だか妙な感じだが、見た目は確かにインパクトがあって、試しに食べてみようかという気にさせられる。

 しかし、980円という価格を考えると、ちょっと「試しに…」というわけにはいかない。
 が、店員さんから最初の3日間だけ全品10%オフと聞き、実験的に食べてみることにした。


 これが、その「羽根つき焼きそば」だ。
 直径約28センチ。
 周囲の羽根状部分を除くと、実質の焼きそば部分は中央の3分の2くらいだろうか。

 スプーンとフォークが一緒に運ばれてきたが、店員の説明によると、これで羽根を突き崩し混ぜ混ぜして食べるのだそうだ。


 網状の羽根の隙間から、ほんの少しだけ内部が透けて見える。


 羽根をめくってみる。
 海老、イカ、キノコ、キャベツなどが、濃い目の餡に絡められていた。

 羽根をバキバキと壊して餡に浸し、柔らかくなるのを待つが、そう簡単にはしんなりとしてこない。
 その間に、絡み合った麺をほぐすのだが、これもカリカリに焼けた部分や、網状の羽根とシッカリ結合していて、彼らの団結力にくじけてしまう。

 どうやらこの焼きそばは、時間に余裕のあるときに、ゆっくりと食べるのがいいらしい。


 羽根つき焼きそばの説明書き。


 「小翔記」で食べたときの「羽根つき餃子」。
 この店は現在、「三国志」となっているのだが、そこではこんな餃子も提供している。 


 「梅蘭」の焼きそば。中身の見えない焼きそばの先駆者だろうか。


 今はない「仙鶴楼」のカレー焼きそば。
 見た目は「梅蘭」とそっくりだったが、中身はカレー風味たっぷりというのが異なるところだった。

 これからは、羽根をつけたり、中身を見せなくしたりするのが流行するのかもしれない。


←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね

「ハマる横浜中華街」情報はコチラ⇒




コメント (17)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハンバーグ | トップ | 龍門新館でランチ »

17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
味も見た目も (つちころり)
2009-06-22 21:07:29
ハレの日で来る人もいるでしょうからね。
ビジュアルも大切なんだと思います。
その意味では、一ひねりしてあるものは、
思い出に残って、いいのでしょうね。

ただ、ビジュアルで魅せるお店程、味にも拘って欲しいなぁって、思っちゃいます。
返信する
 (本須)
2009-06-22 21:51:15
予想以上にいろんな具材が入っているようですね。
梅蘭の同等品の具を考えれば確かに980円取りたくなる内容かも。

でも、相対的にOKでも絶対値では、1000円に限りなく近い焼きそばというのは
やっぱりハードルが高い気がします。

あと羽って前から不思議に思っていたのですが、
なんであんなに流行っているのでしょう?
餃子にカリカリの部分があるとちょっとうれしいという程度のものだと
思っていたのですが、いつの間にやら本体を凌駕するほどになってしまってます。
返信する
Unknown (陸羽)
2009-06-22 22:01:31
蒲田の餃子のまねして羽根つけてどうする・・・

上海系の料理に表裏をカリカリに焼いた麪に餡をかけた
兩面黄という料理があります。このヤキソバの餡を内側
に閉じ込めるという梅蘭ヤキソバのアイデアは高く評価
しないとね。

ところで、メニューにある羽根つきヤキソバの説明なの
ですが、斜め読みしていると、このヤキソバが宮廷料理
だと勘違いするひとがでてくるかもね。そういう勘違い
するひとを狙ったんだろうなあ。
返信する
Unknown (シュウ)
2009-06-23 02:12:30
「ご賞味ください」って文言は、客に対して上から目線での もの言いだから、本当は良くないんだけどなぁー。「美味いと称えながら食べろ」って意味でさ。笑
返信する
見た目 (管理人)
2009-06-23 04:43:11
> (つちころり)さん
見た目も大切ですよね。
単なる焼きそばでは、ほかの店と同じ。
これだけ中華料理店が集積しているのだから、
なにかしら特徴を出したくなるのでしょう。
返信する
具材 (管理人)
2009-06-23 04:47:34
> (本須)さん
具は隠れていますが、それなりに色々なものが入っています。
羽根だけ食べても駄目ですが、
あの餡にからめてフニャフニャにすると、
天ぷらそばの剥がれたコロモみたいになって、
面白い食感になります。
返信する
Unknown (管理人)
2009-06-23 04:54:10
> (陸羽)さん
「表裏をカリカリに焼いた麪に餡をかけた兩面黄」なんていうのがあるんですね。
師匠はよくご存知で。
返信する
賞味 (管理人)
2009-06-23 05:13:42
>(シュウ)さん
ご賞味くださいといったら、美味しく食べるっていうことかな。
お召し上がりくださいという言い方もありますよね。
後者のほうがへりくだった感じがします。
返信する
この部類は・・・ (torio)
2009-06-23 20:41:47
やっぱり好きになれませんね。
なんか質の低さを「羽根」で装飾しているようで・・・天下の横浜中華街なのですから、姑息な小技ではなく、つちころり様のおっしゃる通り、是非「味」で客をねじ伏せるような地力をつけてほしいです。

しかし「宮廷料理」?うそくさい~!
今度行って「宮廷料理の何という料理?」と詳しく聞いてみようかな(笑)。

中華街も鯉やスッポン料理など注文する人が減ったと聞きます。将来正統な技を身につけた料理人が減って、替わりにお安い料理しか作れない料理人が跋扈するようになると、日本の中華料理界の悲劇ですね・・・
返信する
宮廷料理といえば (シュウ)
2009-06-24 01:26:16
華勝楼さんなんかが思い浮かびますねぇ。
まだ入ったことはありませんが。^_^;


エンターテインメント的な施設やお店や料理が増えてきましたねぇー...
派手~な店構えや店内の雰囲気と共に、寂しい限りです。
返信する

コメントを投稿

中華街(市場通り)」カテゴリの最新記事