いっときティッシュペーパーが店頭から消えてしまうなんてことがあったが、最近はスーパーの棚に山と並んでいるのを見かけるようになった。メーカーがコロナの影響で製造できなくなるなら別だが、普通に生産して普通に購入していれば充分間に合うはずなのだからね。 そんなことを考えていたら、急にティッシュペーパーの歴史を調べてみたくなった。それがこちら↓ (Wikipediaより) 第一次世界大戦中、脱脂綿の代用品として開発された。さらに吸収力を高めたものをガスマスクのフィルターとしても使用した。 1924年 - 先の第一次大戦が終了した後、ティッシュペーパーは過剰に在庫が余っており、アメリカのキンバリー・クラーク社がメイク落とし用として「クリネックスティシュー」を発売。以降アメリカではティッシュペーパー=クリネックスという名前が定着した。 なるほど、戦争で脱脂綿が足りなくなり、その代用品として造られたというのだ。現代でいえば、コロナウイルス対策としての不織布マスクが足りなくなり、代わりに布製マスクを着用しているような感じかな。 そしてボックス型のティッシュペーパーから発展して造られたのがポケットティッシュである。これは日本人が開発したという。Wikipediaによると、1970年前後から粗品として始まったらしい。今では粗品のほかに、チラシ代わりとして路上でも配られている光景をよく見る。 以前ならいつもアレをもらってポケットに入れていたのだが、最近はウイルス付着の危険があるのでもらわなくなってしまった。代わりに冒頭の写真のような市販されているモノを使っている。 ポケットティッシュの使い道は、外出先で「鼻をかむ」というのが主であり(他にお尻を拭く、鼻血を押さえる等もあるが)、かんだ後は丸めてビニール袋に入れて駅のダストボックスなんかに入れている。 今は便利だよね、こんなのがあるんだから。昔は青っ洟(あおっぱな)を垂らした子どもが大勢いたが、ポケットティッシュなんてないから大抵はズズ~、ズズ~ってすすっていた。それでも、どうにもならなくなると、上着の袖でズイっと拭う子も。そんな奴の袖口は鼻汁がコテコテにこびり付いていたものである。 一方、近所の職人たちは左の鼻の穴を押さえて横を向き、フンってやって右側にたまった鼻汁を外に飛ばしていた。そんなのを見てカッコいいなあなんて思い自分も真似してみたら、遠くに飛ばすのは難しくてそのまま唇に流れ落ちたりした記憶がある。 さて、現代では誰でもポケットティッシュをカバンや上着に入れているはずなので、外出先で緊急の時はそれを使って「かんだり」、「拭いたり」できるのだが、以前、私が英語を習いに行っていた教会の牧師さん(外国人)は、鼻をかむ時はいつもハンカチだった。 「へえ~、多分洗って再利用しているんだろうね。牧師さんともなると、さすがに ヨーロッパではハンカチで鼻をかむということが日常的らしいのだ。 そのことはヤマザキマリさんのエッセイにも書かれていたので、どうやら本当のことみたいである。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
鼻をかむのは1回だけで、そのあとは洗濯すると思っていましたが、
何度も使用するとは…
しかも貸し借りするなんて信じられませんね。
昔の職人は鼻なんてかんでいる暇がなかったから、手鼻だったんだなと勝手に想像をしています。
確かに欧米では老若男女、ハンカチで鼻をかみます。
鼻をかまずにすするのはアジアだけじゃないですかね。
欧米人は、すごく嫌がりますね。