
むかし、むかし、香港路には銭湯があった。 そのため、この通りは「風呂屋通り」と言われていたそうだ。 地図に書かれた銭湯名は年代によって異なるのだが、昭和30年代の住宅地図を見ると「中将湯」となっている。 中将湯、実母散……年配の方々には懐かしい漢方薬だ。おそらく、この銭湯には、こういった生薬が入っていたに違いない。 ![]() 中山路と市場通りの中間にある細い路地が、今の香港路である。その中でひときわ目立つのが「中将湯」だ。 ここが、のちに「順海閣新館」になる。私がまだ若かったころは、仲間と連れ立って毎週、ランチを食べに行った店だが、それも閉店し現在は食べ放題の「鵬天閣」が入っている。 「順海閣本館」の方は健在で、先週、久々に訪問してみた。 ![]() 店頭の黒板メニューを見て、惹きつけられたのが「豚肉とレバー・モヤシとニラ炒め」。やたらと具材名が並んでいるが、これは「レバニラ」に違いないと思い、Dランチを選択。 フロアのスタッフに「Dランチをお願いします」と告げると、「D、豚肉とレバー・モヤシとニラ炒めですね」と確認してくれる。ランチの種類を1,2,3…ではなくA,B,C…というふうに書いているお店では、しばしばBとDを聞き間違えることがある。それを避けるため、料理名で再確認するのが良い店だと私は思っている。 それにしても、レバニラ炒めといわず、「豚肉とレバー・モヤシとニラ炒め」と名乗るところもいい感じだ。 ![]() そして運ばれてきたのが、これ。 やはりその容貌は普通のレバニラとは異なる。なんだか具の種類が多いよね。嬉しくなるような姿だ。 しかも漬物はザーサイではなく、カッパのキューちゃん! これがまたご飯に合うのだ。 ![]() 「豚肉とレバー・モヤシとニラ炒め」をアップでご覧いただこうかな。 律儀に具材を並べたレバニラだと思っていたのだが、実際にはもっと多くの食材が参加していた。 キクラゲ、ニンジン、玉ネギ、長ネギも入っている。 こうなると「豚肉とレバー・モヤシとニラ炒め」ではない。「豚肉・レバー・モヤシ・ニラ・キクラゲ・ニンジン・玉ネギ・長ネギ炒め」だな。 この料理を因数分解すると、(レバー・モヤシ・ニラ)(豚肉・キクラゲ・ニンジン・玉ネギ・長ネギ)となる。つまり(レバニラ炒め)と(肉野菜炒め)を掛け合わせたというのが正解だ。 色々な食材が入っていることもあって、なかなか美味しい料理である。 ![]() 〆のデザートは杏仁豆腐。普通に美味しい。 ![]() 奥の方に、こんな装置が置いてある。 何だろう……。 カラオケかな… ![]() この店も床はフローリングだ。 老舗の証し。 ![]() |
崎陽軒のシウマイを作ったお店ですから、がんばってほしいですねぇ
おそらく、オールウエーブ・ラヂオではないかと思いますが?
ぜひ行きたい老舗ですね。
なかなか行けませんが。
新館を閉めて、本館も半分に……
縮小していますが、続けていってほしいですね。
2食食べたような気がします。
いい料理でした。
ラジオならスクリーンはいらないと思いますが…
毎日中華街に来れない人は、
獅門酒楼、一楽に行ったら、
他の店を訪問する機会がないですよね。