5年ほど前のことだが、横浜中華街美食節で“まかない料理”を提供するという企画があった。その時、「三和楼」で出してきたのが「排骨炸醤麺」。ここの排骨は「雲龍」とともに、中華街では1,2を争う旨さだと自分は思っている。 それが炸醤麺の上に載せられて出てきたのを見て、この排骨を「同發」のカレーに載せたらいいんじゃなかとブログ記事にしたところ、本当に「同發本館」でそれを作っちゃったという出来事があった。(もちろん今でも「同發」のメニューに排骨カレーとして載っているよ) まあ、そんなことがなくても「三和楼」は好きな店なので、ときどきランチを食べに行っている。 この日は関帝廟通りを散策がてらお店を訪ねてみた。 店頭の黒板メニュー。 鶏肉の味噌炒めにするか、それとも肉丸子と白菜の煮込にするか、迷いながらドアを開けると女将さんがサッと寄ってきて、傘に番号札を付けてくれる。 雨の日はいつもこうなのだ。ビニール傘なんかだと帰りに自分の傘が分からなくなり、間違えて持ち帰ってしまうなんてことがあるからね。 なかなか行き届いたサービスだと思う。 「寒いでしょ。奥の席にどうぞ」と女将さん。 この一言で今日のランチの旨さは1割アップだ。 着席すると、まずはお茶、ザーサイ、オシボリ、箸が置かれる。 どちらにするか決めかねていたメニューを再度確認して、Cランチの肉丸子と白菜の煮込を注文する。 冷たい雨の降る日だったからだろうか、お客さんはあまり入っていない。先客は一組の老夫婦と近隣のサラリーマンが数人だった。 老夫婦はコース料理を食べているようで、女将さんが料理を運んでくるたびに何やら説明をしていた。 お二人が食べていたのは「ロンジン茶とエビの香り炒め」だ。ロンジン茶の解説を私も傍で聞かせていただいた。 こういう会話が嬉しいね。 例えてみれば、スーパーマーケットで黙って買い物をするよりも、商店街のお店で店主と言葉を交わしながら買う方が楽しいのに似ている。 そしていつも思うのだが、こういうサービス、心遣いが素晴らしい。 お客さんがカバンや荷物を床に直置きしなくてもいいよう、こういった籐カゴが置いてあるのだ。 やがてCランチが運ばれてきた。 「北京」の肉団子はフワフワ感たっぷりだが、「三和楼」のものは肉肉しいビッシリ感がある。私はどちらも気に入っている。できれば、両方を混ぜてくれると嬉しいのだが。 白菜はしっかり煮込まれていて、中華テイストを感じさせるタレとともに食べると、口の中も、心の中もホッコリしてくる。 この料理は肉団子が主役なのだが、白菜という名脇役がいてこそ、完成度の高い「肉丸子と白菜の煮込」ができあがっていると思う。 ワンタンスープも忘れてはいけない。美味しいスープの中に、5,6個のワンタンが入っている。これが絶好の“箸休め”の役を担ってくれているのだ。 そして最後は選べるデザートから「愛玉子(オーギョーチィ)」を選択。 美味しいね。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
私ならそのワンタンだけでご飯一膳です。
生まれて初めて知りました。
レーの発案者だったとは!!やっぱり裏で中華街を牛耳
っている男は違いますね。(笑)
いいですね。平日の昼下がり、中華街でランチにコースを
楽しむ老夫婦の横での昼食。店の女将との会話も含み極
上な時間です。
そう、買い物は日常のものでも商店街の方が楽しいです。
近所に大型スーパーSが昨年、出来ましたが全くと言って
いいほど利用したことが無く専ら商店街を利用しておりま
す。
箸休めというのは、立派な脇役ですものね。
ワンタンで一杯、スープで一杯、メイン料理で2杯はいけます。
なかなか美味しいですよ。
東京には、これで名を売っている店があります。
温かさを感じる店はまた行きたくなりますね。
食料品を買うなら商店街のお店ですね。
いろいろなレシピも教えてくれるし。
野菜に関する講義も聴けます。