中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

2010年 暑かった北海道の旅 その5 カフェ「ZILL」から護国神社、ビアガーデンに

2010年11月08日 | 食道楽紀行(日本国内編)

 暑くて寝苦しい夜だった。北海道の民家にはほとんどクーラーが付いていないため、こんな熱帯夜はかなり厳しい。

 8月8日(日曜)、何度も目を覚ましながら朝を迎えた。

 朝食には北海道ならではのものがズラリと並んでいた。イクラに鮭、ウニ、ホタテの刺身、さらにはキンキの干物まで! ほんとうに豪勢な朝食であった。

 そして、美味しく腹いっぱい頂いたあとは、ミサに出席するため近くの教会へ。
 朝とはいえ、聖堂内は異常に暑い。もちろんクーラーもなければ扇風機もない。

 神父はワイシャツの上に祭服をまとっているため、汗ダラダラだ。
 説教の合い間には、タオルで顔を拭きまくっていた。

 すると突然、後ろのほうでガターンという音が!

 振り向くと、高齢の方が倒れていた。熱中症だと思うが、もしかしたら心臓病だったのかもしれない。
 AEDがあれば良かったのだがそれもなく、救急車を待つだけだった。ほどなくして救急隊員が到着し、搬送されていった。何事もなければいいのだが…

 さて、ミサのあとは、こちらで紹介していた大葉オムライスを食べにカフェ「ZILL」へ向かう。
 冒頭の写真がその店である。

 店の周囲はシャッターの閉まった商店が多い、よくある光景なのだが、このカフェだけはひときわ異彩を放っている。



 内部はこんな感じ。
 かなり薄暗い。だが、そこには何組ものお客さんが。
 こういう店は、だいたい良い店だと相場は決まっている。


 さて、遥々とここまでやって来たお目当ての大葉オムライスは…

 


 売り切れ!

 せっかく横浜から訪ねてきたというのに…

 それも私の直前で最後の一品が出てしまったとは…

 


 
 替わりに頂いたのはハヤシライス。美味しいです!

 ビールジョッキの横にあるのは飲み終えた牛乳瓶ではなく、スプーンやフォークを入れるためのもの。
 なんだかお洒落でいい感じだ。
 

  
 トイレの手前には、試験管を利用したこんな花瓶も。




 トイレ内部。

 大葉オムライスは食べられなかったけれど、噂に違わぬステキなカフェであった。


カフェ「ZILL」
住所:札幌市中央区南14四条西9-3-37
電話:011-512-3474
時間:10時~21時
休み:水曜と第1・3木曜
HP:コチラ

 食後のあとは周辺を散策。

 護国神社の境内でこんなエリアを発見した。



 彰徳苑…

 主に北海道、千島に関係する慰霊碑が多数並んでいるではないか。

 こういうのを見ると、放っておけなくなる。ふらりと苑内に足を踏み入れてみた。



 まずは砲兵第七連隊営門哨舎。

 この哨舎は、旭川第七師団野砲兵第七連隊の衛兵所衛門前にあったものである。
 
 哨舎とは、兵団あるいは兵営を警戒、検問するため出入り口に設けられた歩哨が立つボックス。
 ただし、平常はこのボックスに入ることは許されず、特別の厳しい風雪のときだけ許可されたという。


北鎮砲兵発祥の地。





樺太大平炭鉱病院殉職看護婦慰霊碑





アッツ島玉砕雄魂之碑





ノモンハン英魂之碑





北千島慰霊之碑





メレヨン島戦没者慰霊



 メレヨン島は、太平洋の赤道上に位置する絶海の環礁で、第一次世界大戦後は我が国の領土となり、南洋庁の管轄下におかれていた。

 太平洋戦争中、ここに守備隊として陸海軍の兵士6426名が派遣されていたが、戦争末期には本土からの食料補充も途絶。全員が農民・漁師となり自給自足の生活に入った。

 やがて米軍の目標はサイパン、沖縄へと移っていき、メレヨン島に対する爆撃もなくなる。
 もはやこの島は日米両国に見放された絶望の孤島となったのである。

 爆撃からは解放されたものの、ここは満足な土地もない珊瑚礁の島ゆえ農作物はほとんど収穫できず、また漁具もなかったため魚も僅かな捕獲だった。
 
 そのため兵士の多くは飢餓と疾病のため亡くなっていく。終戦後、無事生還したのは600名程度という。

 結果的に、日本軍守備隊は飢餓により事実上全滅しており、戦わずして玉砕した悲劇の島、それがメレヨン島である。


 それぞれの碑に向かって一礼し、彰徳苑をあとにした。

 続いて向かったのは、再び大通り公園のビヤガーデン。



 この日は日曜日だったのだが、時間が早いせいか、お客さんの出が少ない。




 大生にザンギ。

 こんなのを呷っていると、無性にトイレが近くなる。



 仮設トイレも閑散としている。


 さて、ここでしこたま飲んだあとは、次なるお目当ての店「LEGON」へ。
 スープカレーの店である。
 これもあの方の記事で知ったお店



 いろいろ捜し歩いて…



 
 やっと見つけたら、これだ。

 閉まっている!

 うっかりしていた。
 あとでクリクリさんの記事を再確認すると、コメント欄に横丁店は2009年10月で閉店と書いてあるではないか。

 結局、この日はお目当てのものが2つとも食べられなかったのである。

  

 《これまでの記事》
 その1 ラーメン共和国編
 その2 赤れんが庁舎編
 その3 大通り公園ビヤガーデン編
 その4 長沼キッチンファームヤード編


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2 コメント

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Unknown (とも2)
2010-11-08 23:15:58
ううっ…緩急つき過ぎの記事に翻弄されてしまいました(笑)

う~ん、こういう記事を読むとまたまた北海道に行きたくなりますねぇ♪
返信する
また (管理人)
2010-11-10 06:07:11
◆とも2さん
行きたいですね。
寒い北海道もいいですもんね。
返信する

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