ギャラリー＆カフェ「Art Baboo 146」 でエスニックランチ

ここは中山路と香港路を結ぶ極小路地裏。ほとんどお店のない地元民用の通路だったところで、以前はアパート、民家などがあるだけだったのだが、最近は「新錦江（元・杜記別館）」や「北京」、「邨昌（閉店）」、「翁順楼（閉店）」など中華料理店が進出。 　そんな路地裏にギャラリー＆カフェ「Art Baboo 146」 がオープンしたのは昨年１１月だった。 　この店を発見してすぐ呑みに行ったとき、スタッフから「今は夜だけの営業ですけど、そのうちランチを始めます」との楽しみな情報をいただいた。 　そして今月１７日、とうとうランチの看板を発見！ 　メニューはカオマンガイ、タイカレー、ベトナムフォーで平日価格が５００円！ 　土日休日もランチをやっているとのこと。ただし値段は高くなるよ。行くなら平日だね。 　でも、ランチタイムは２時からというから、地元サラリーマンでも、食べに行くのはちょっと難しいかな。 　 　だから、営業でこちら方面に出かけたときとか、昼休みもなく仕事が長引き２時から休憩に入ったときには、ここがお勧めだ。 　ギャラリーを見るだけなら無料だ。 　何人か、そういう人たちがいた。 　これはランチタイムと関係なくいつでも食べられる。 　豚の耳、豚のしっぽ、ハチノスなど、中華街でもおなじみのメニューもあれば、キムチ、いぶりがっこ、なますなんていう料理も。 　１階のギャラリースペース。 　初めて行ったときには東南アジアのどこかの国のラジオが流れていたけれど、この日はこんなミュージック♪ 　　 　ハワイアンポップスだって♪ 　置いてある雑誌も面白い。 　ＢＧＭを聴きながらこんなのを読んでいるうちに、私が注文したフォーが運ばれてきた。 　現在、ここ横浜中華街でフォーを食べられるお店といったら、「サイゴンデップ」と「チャイハネカフェ」くらいだろうか。 　そこに「Art Baboo 146」が登場した。 　スープをひと口すすってみると、かなり美味しい♪ 　これを作っている若い兄さんに訊くと、自分でダシをとった自家製だという。 　もちろん「サイゴンデップ」のフォーが美味しいに決まっているのだが、両店の値段を考えると、このフォーはなかなかＣＰが高いといえる。 　そして何よりも、ここは外国人が多い店だ。 　横浜中華街の中華料理店で外国人客といえば、たいていは中国人だ。でも、こちらはアメリカ、シリア、オーストラリアなど世界各地からのお客さん。 　だから地球儀なのか… 　そして２日後の１９日。 　ランチを食べるため再訪すると、店頭にこんな席ができていた。 　まだ今は寒いからここで食べる気はしないが、暖かくなったら最高の席だと思う。 　着席してテーブルの上を眺めていたら、こんなチラシが置いてあるのを発見！ 　林家久蔵の落語会だ♪ 　２８日夜８時からかぁ…… 　この日、この時間は仕事中だからなぁ… 　２階では「GARAPPO HUGMAN」という展示が開催中だ。 　入口には昔懐かしいミラーボール♪ 　 　そしてこの日のＢＧＭはジャマイカのレゲェ。 　ボブ・アンディだそうだ。 　汁無しフォーを注文して、テーブルの下に置かれている雑誌やパンフレットを探っていたら、こんな面白いものが出てきた♪ 　飛行機の機内にある非常用の案内を真似てつくった「Art Baboo 146」専用のパンフ。 　１階の非常口は入り口のみ。 　２階プロジェクタースクリーンを破って外に脱出しようとすると、そこには窓ガラスがあるとの表示。 　「３階には救助窓があるので、フライトをお楽しみください」だってさ。 　行先はアジア、中近東、その他。 　１階はテーブルにフックがあるので、荷物はそこにぶら下げることができる。 　２階はカゴが用意されている。 　呑み過ぎてこうなったら水を飲むか、家に帰るようにとの指示だ。 　そうこうするうちに、注文した汁なしフォーが来た。 　中に混じっている具は鶏肉だろうか。旨し。 　半熟の目玉焼きを割ってフォーにマゼマゼする。 　「これまた美味しいじゃん♪」と伝えると、「またスープを仕込んでおきま～す」と頼もしい返事が返ってきた。 　食後は２、３階のギャラリーを見学する。 　ん？ 　どこかで見たことがある人だと思ったら、なんだ、１階のカフェで食事していた人じゃないか。 　作者がここで呑んだり、食べたりしているようだな。 　そういえば、まだ２階で飲食をしたことがないな。 　次回はここでくつろぐか……。 　帰りは急な階段なので、みなさん気をつけてね。 　とくに酒を呑んでいるときは、要注意だよ。 　手摺をつかんでユックリとね。 　それにしてもいい店ができたと思う。 　客層を見ていると、歩き食いしている方々や食べ放題のお客さんとは少し違うのかなぁ。 　 　アート系、エスニック系の若者が多い。 　私も２０代だったら、頻繁に通うところだろうね。 　 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね