「白楽天」にて525円のキーマカレー

「週末中華のしっぽ」を運営している本須さんの記事の中に、「白楽天」でカレーライスが登場しているという情報があった。 　そこで数日後、お店を訪ねてみたのだが、あの黒板が見当たらない。これは特別メニューだったのかと思いながら、翌日も行ってみたら店頭に表示されていた。 　数年ぶりの入店である。一人であることを告げると、いちばん奥のテーブルに案内された。 　ここはフロアが広いうえに、テーブル間もゆったりしているので、落ち着いて食事ができる。 　こんな小さなテーブルであるが、回る円形の台も付いている。 　その上に置かれているメニューブックが豊富だ。 　それらをパラパラとめくっていくと、カレーライスの写真が現れた。 　単品だけではなく、麺飯類とのセットもあるようだ。その場合は半カレーになる。 　私が座ったイスのすぐ横にこんなものがあった。荷物を置く台だ。 　大型店だからこういうことができるのだろうが、なかなか嬉しい配慮である。 　しばらく待っていると、５２５円の特製ビーフキーマカレーが運ばれてきた。 　牛ひき肉のほかに玉ネギ、ニンジンのみじん切りが入った歯に優しいカレーだ。これなら高齢者でも楽に食べることができる。 　まずはカレーだけをすくって口に放り込むと、いろいろなスパイスの香りが鼻腔を抜けていく。旨い♪ 　ご飯とルーの割合もちょうどいいし、なんといっても福神漬けが添えられているのが嬉しい。最近の中華街ではカレーライスを見ることが多くなってきているのだが、ほとんど福神漬けの参加がない。やはりカレーの友は福神漬けでしょう。 　ついでに言っておくと、この福神漬けをカレーに添えるというのは日本郵船のコックのアイディアだったそうだ。 　ちなみに、三等船客には福神漬けではなくタクアンを付け合わせとして出していたという。当時は福神漬けは高価な食材だったのだ。 　ま、それはともかく、「白楽天」の５２５円カレー♪は予想外に美味しいものだった。ただし、ボリューム的には「江南」のヘルシーカレー（５００円）にはとてもかなわないがね。 　「江南」は狭い、厨房丸見え、スタッフ１名、ＢＧＭはテレビの音だが、「白楽天」は広い、厨房は奥深い、スタッフ多数、ＢＧＭはチャイコフスキーのバイオリン協奏曲だから、コスパ的にはなかなか良いのではないだろうか。 　帰り際、レジで「以前からカレーを出していたんですか」と聞くと、これは今年になってから始めたものだという。 　なぜ始めたのか、まかない料理だったのかどうかは、聞くのを忘れてしまった。今度行ったら聞いてみようと思う。 　さて、ここからはカレーライスを離れて、その日に見たものを張り付けておこうね。　 　「横浜博覧館」の裏口。 　また何かやっていると思って近づくと…… 　クレープ屋さんだった。 　う～～ん 　せっかくの壁画が見えなくなっている…… 　南門通りにて。 　「中華街の小さな貸切アートスペース　ソコソコ」と書かれている。 　最近、この街にはアートが目立ち始めたよね。食べ放題や歩き食いが進出しているなかで、これはなかなか良い流れなのかな。 　とか思いながら路地を入っていくと…… 　正面にはいつもの「許はり院」の看板。 　さらに進んで行き右に曲がる。 　これが「ソコソコ」だ。 　あいにくこの日は開いていなかったので、内部の様子は後日の探検に。 　こちらは上海路の「華商点心房」。 　「菜香新館」よこの極細路地を入っていくと…… 　これが「華商点心房」だ。 　そのうちここで買ってみようかと考えている。 　ところで、最近はこういった路地の奥の店というのが増えてきているようだ。 　例の「ちまき屋」もそうだし、「ＲＯＵＲＯＵ」が新しく手掛けた「ＲＯＵＲＯＵカフェ」も路地の奥にある。 　こういった路地裏はこの街に住む人たちの生活通路だったりするので、観光客が大勢入り込むようなことにならなければいいのだが。 　 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね