中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

生姜焼きのしあわせ

2007年05月19日 | 中華街の非中華料理
 
 マスコミなどで紹介されることの多い中華料理店が並ぶ“香港路”。この濃厚な通りの中で異彩を放っているのが「つね勝」。その名前からも想像できるように、ここは小ぢんまりとしたトンカツ専門店なのです。
 
 たまに、「あら、こんなところにトンカツの店が!」なんて気がつく観光客もいますが、たいていは眼に入らず通り過ぎていきます。だからお客さんは地元の会社員がほとんど。
 
 ここの特徴は、なんといっても良い素材を使っていることでしょう。“ハズレ”がありません。
 お薦めは700円のランチ。日替わりで2種類の揚げ物が出てきます。それがアジフライだったり、メンチカツだったり、クリームコロッケだったりするのですが、本当に美味しいのです。


 でも、今日は生姜焼き。カウンターの向こうから、フライパンをあおる音と一緒に、甘辛い生姜醤油の香りが漂ってきます。
 生姜焼きはタレが命です。甘辛いタレに絡められた柔らかい豚肉と甘~く炒められた玉ネギが、絶妙のハーモニーを奏でてくれます。
 そして皿の横に添えられたキャベツのせん切り。最初はシャキッとしていて山のようだったのが、お肉を食べ進むうちにタレがキャベツ山にも浸潤していき、しばらくすると全員がクタクタのヨレヨレ状態に。
 これをご飯の上に乗せたら、さらにその上からお肉をかぶせて、巻き寿司を作るように箸で全部をくるみお口の中へ投入。
 上の歯を噛み下ろすと、柔らかい豚肉を突き抜けしっとりとしたせん切りキャベツに至り、さらにタレまみれのご飯に到達します。
 こうして甘辛い生姜焼きとキャベツのせん切りがご飯と出会うことによって、口の中に幸せが広がるのです。

 食べ終えてお勘定をしたら700円でした。メニューでは850円なのですが、ランチタイムだからなのでしょうか、150円引きになっていたのです。お値段的にもしあわせを実感するランチでした。

【お店情報】
■屋号 つね勝
■住所 中区山下町138
■電話 045-641-9260

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