ここは中山路と香港路を結ぶ極狭路地。「東珍味」の向かい側に同店が経営する新しい店「美心酒家」が8月28日、たくさんの祝花に囲まれてオープンした。 店舗はちょっと前まで「龍華楼」だったのだが、そこが閉店したあと「東珍味」が改装してこの日を迎えたという。 10年以上前、ここは「福民公司」という美術館のような土産物屋だった。何百万円もする端渓の硯が置いてあったりして、当時は昼食後の訪問を愉しんだものである。 1980年代の香港の料理をコンセプトにしているらしい。 お店のお姐さんが言うには、「中華街はどこも同じようになってきた」から少し特徴のあるものにしたそうだ。 中山路側に開店した「蘭州牛肉拉麺」も同店の経営で、やはり他とは違う料理を出している。 この日は勤務日ではなかったし、暑いなかを歩いてきたので、ビールを1本やらせてもらうことに。 ラベルは横浜中華街バージョンだが、中身は黒★なんだろうね。 「プハ~」とやってから焼鴨湯麺を注文する。 店内はこんな感じ。香港の写真がたくさん貼ってある。 奥が厨房になっている。その入口上に掲げられている3文字の札はなんだろうか。待っている間に調べてみると、鉢仔糕ではなく砵仔糕というのが正式らしい。「金へんに本」ではなく「石へんに本」だ。 お菓子をつくる時の型が金属製ではなく陶器だからなのかな。 右側奥にはなにやら文化的な雰囲気のポスター。香港堂の古いハガキとか書いてある。その横には「鏡繪浮奈生」とあるが、これは何だろう。 あちこちキョロキョロしていたので、聞きそびれてしまった。今度行ったらお姐さんに聞いてみようかね。 メチャ混みの中華街であるが、ここは人通りも少なく、なんだか、ゆったりとした時間が流れていく。 そうこうしているうちに、注文した一等焼鴨湯麺が運ばれてきた。容器は思った以上に小さい。 私は香港に行ったことがないので分からないが、あちらではこんな感じなのかな。 そういえば「南粤美食」のも小形だったから、これが一般的なサイズなのだろうね。 まずはスープから。 レンゲですくってひと口飲んでみると……旨い! 味覚音痴の自分なので、どんな出汁で作っているのかは分からない。 これは期待が持てる湯麺だ。 麺は、やはりゴワゴワとしたやつで、ゴムのような感じ。お姐さんに聞くと香港から取り寄せているという。 そして、この焼鴨が美味しい♪ これをツマミにしてビールを呑む。量的には心配ない。タップリ入っているからね。 骨からこそぎ落としながらムシャムシャといただき、合間に麺を啜り、スープをゴクリとやる。 旨い、旨いといいながら、完食♪ もちろんスープも完飲だ。 最後に、サービスとして持って来てくれたのが、これ、例の鉢仔糕だ。 日本語ではクルミ入り蒸しプリンという。甘さ控えめで、なかなか美味しい。どこかウイロウのような雰囲気もある。 お姐さんの話では、間もなくランチも始めるという。どんなメニューが登場するのか、楽しみだ。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
中華街まで遠征しようという気分になりました。(^^)
端渓の硯って、坊ちゃんに出てくるやつですね。
その頃に訪れることが出来なかったので憧れがあります。
近いうちに行ってみないと!
ヨウさんの笑顔に、いつも癒されます。
硯といえば端渓ですね。
高いものは触っただけで、その感触が違います。
絹のようになめらかで、ピタッと吸い付く感じ。
1個くらい買っておけばよかった。
「エビワンタンとエビ卵まぜるそば」とか、
「蟹入りイーフーメン」とかもありました。
これからメニューを増やしていくと言っていましたので、
もう少し待ってからの方が良いかと。
同發本館にいた方が美心酒家に移られているのですか。
この日はお姐さんと子どもと調理師だけでしたから、
そのうち見かけるかもしれませんね。
家鴨肉のローストにごわごわ麺、まさに香港。
老華僑→新華僑が一巡して、本当の広東料理が
食べれる時代が来たのかもしれない・・・。
真似する店が増えてくるのが中華街ですけど、
こういうのは難しいのかな。
同じ店ばかりが並ぶのではなく、
いろいろな店が混在してほしいですね。