中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

「張記小龍包」に通ってみた

2012年08月09日 | 中華街(台南小路・太平道・その他路地)

 6月頃にオープンした「張記小龍包」。

 この店を語るには、まず場所を確認しておく必要があるだろう。
 というのも、ここが中華街なのか、あるいはその外なのかという微妙な位置にあるからだ。



 お店の入り口は、完全に本町通り(旧コンテナ街道)に向いている。隣の刀削麺屋さんと同じような立地である。
 だが、中華街発展会のHPを見れば、このように紹介されているので、ここも中華街エリアなのだろう。
 
 さて、この店は看板にもあるとおり上海料理店である。しかも「張記小龍包」という名が示すように、点心を“ウリ”にした店らしい。
 なんだか気になる店なので、しばらく通ってみた。


 店頭に置かれたセットメニューの案内板。
 五目うま煮麺(700)、海鮮タンメン(700)、タンタンメン(650)、パイコー麺(750)、土鍋四川麻婆丼(600)、土鍋トンポーロ―丼(750)が基本メニューで、それに小龍包(+300円)、水餃子(+150円)、半炒飯&餃子(+400円)、月餅(+200円)が付けられる。


 週替わりランチもある。

 500円~700円という価格帯は、香港路や市場通り並みだ。
 やはり立地的にあまり良くない場所なので、このような設定になるのかな。


 店の構造は、入り口を入ってすぐ右側に点心の作業&調理場。

 細長いフロアの手前にテーブル席が10人分くらいだろうか。右奥にも10数人分のテーブル席。その対面が厨房になっている、オープンキッチン方式だ。

 そんなことを確認しながら、一応、「店名に敬意を表して」おすすめの小龍包を注文。というよりも、“6個720円のところ7月15日までは600円”の期間限定サービスにつられたというのが本音か。

 これは店名に使っているだけあって、なかなか美味しかった。


 翌日はランチメニューから「鶏肉の辛子炒め」(550円)を食べてみた。
 料理そのものは普通に美味しい。ただピーナッツの分量はもう少し少なくてもいいように感じた。

 高菜は、なかなか美味しい!
 
 まあ、550円のランチとしては、かなり上位にランクされるものだと思う。


 問題はスープだ。ご飯茶碗に注がれているのはご愛嬌としても、かなり“ぬるかった”!

 料理以外の面でどうかというと、この日は他のお客が14人も入っていて、オペレーションが混乱していた。オープンしてから間もないので、これは仕方ないのかもしれないが…。

 テーブル上には灰皿が置いてある。狭い店内ではあるが、それほど煙の被害は感じなかった。
 それよりも、すごいのは油煙だ!

 排気がウマくいってないのかな、これだけの人数分を調理するとなると、その煙は相当なもの。
 オープンキッチンなので客席に充満し、お姉さんが思わずドアを解放。
 開店当時の「双明楼」を思い出した。


 翌週は麺を試してみた。

 五目うま煮麺(700円)。
 このスープは大好きな味だ! 美味しい。

 具も丁寧に処理されたものが豊富に使われている。
 これは冬の定番にしたいかも。


 翌日は暑い日だったので、Dランチにしてみた。
 上海葱油冷麺+スープ+餃子2個。

 これで550円とは嬉しい。


 蒸し鶏、キュウリ、高菜がのっている。

 これらを麺と一緒にワシワシとかき混ぜてからいただくと…

 美味しいじゃないか。

 スープは、やっぱりぬるかったけどね。


 これは冷麺というよりも、和えそばという方が分かりやすい。



 セットで付いてきた餃子。

 美しい容貌だ。


 焼き方もいいんじゃない。

 そして、美味しいし…。


 定食的なランチ、汁そば、和えそばを食べてきたので、この日はランチメニューから「上海焼麺」にしてみた。

 この表示だけでは、単品なのか、スープが付くのかは不明だが…


 焼麺の前に、こんなのが出てきた。

 ワカメと豆腐の味噌汁!

 でも、やっぱり…ぬるい…


 「上海焼麺」登場。

 思ったとおり、これも私の好きな味だ。

 

 そして翌週。

 中華冷麺というのが出ていた。
 前の週に食べた葱油冷麺は和えそばだったので、こちらはよくある冷やし中華かと思って注文してみたら…


 上から見た感じは、たしかに冷やし中華のようだが…

 麺と具を混ぜ混ぜしてみても、あまり汁気が感じられない。

 これもまた、和えそばだったのである。
 でも、美味しい。

 春巻きが2個ついて600円とは、なかなか上等なランチであった。


 なんだか、不思議な店である。

 ぬるいスープはご飯茶碗に入れられているし、冷たいお茶は和風の湯呑茶碗!

 二人いる姐さんは酒屋の前掛けなんかしちゃって、中華っぽくないし… 

 店舗はバス停から5歩。
 中華街の中で、交通機関からの距離が一番短い料理店じゃないのかな。

 なんだか興味が尽きない店である。


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10 コメント

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Unknown (maruto082)
2012-08-09 13:11:34
少し前まで、ここの並びで 烏骨鶏の味玉をだしてるラーメン屋さんがありましたよね?

北京飯店さんも ランチの値段が下がったなぁと思ったんだけど さらにその上をいくCPですねぇ・・・。 バイクだったら停めて食えるかなぁ・・・。
返信する
ラーメン屋 (管理人)
2012-08-09 13:47:51
>maruto082さん
あのラーメン屋さんは閉店しましたよ。
たしか、この場所か隣かな…

ここは位置的に微妙ですね。
継続してくれたらいいのですが。
返信する
紅い看板に (ふ゛り)
2012-08-09 19:53:59
いつもドアが開いて、お姐さんが立っていたのはそういう訳でしたか。
点心、見た目にも美味しそうですね。
夏場はわざとヌルい味噌汁派な私向きのお店です(笑
返信する
お姉さん (管理人)
2012-08-10 07:26:55
>ぶりさん
ここは、あまり強引な客引きをしません。
メニューを眺めている人に声をかける程度です。

味噌汁は、どうせなら宮崎名物の冷や汁にしてほしい。
返信する
Unknown (小径のヌシ(^-^))
2012-08-11 04:54:42
ふむふむ φ( ̄ー ̄ ) メモメモ
明日から短いお盆休み … せめて中華街ぐらぃは行こーっと ♪
返信する
Unknown (管理人)
2012-08-11 07:07:57
>小径のヌシさん
じっくり中華街ツアーを楽しんできてください。
返信する
Unknown (小径のヌシ(^-^))
2012-08-11 07:58:28
ヌシが書き込んだ時間も早いですが、お返事も早い !! (笑)
返信する
たまたま (管理人)
2012-08-11 09:45:23
>小径のヌシさん
パソコン開いたら、こうなりました。
というよりも、ヌシさん、5時前から起きているんですね。
返信する
中華街の範囲 (ばんど)
2012-08-12 09:01:22
「中華街」という町名があるわけではないので お店
が繁盛し街として中華街の発展に繋がるならば こ
こ辺りは十分「中華街」の範囲として許容できると
思います。
「野毛」と呼ばれる呑み屋街も感覚としては町名で
は野毛町だけでなく(人によりますが)宮川町や花
咲町も含まれますから。
返信する
エリア (管理人)
2012-08-12 19:32:22
>ばんどさん
発展会のどなたかが、おっしゃっていました。
門を結んだ線の中が中華街だと。
でも、私は違うと思っています。
そんな線引きできるわけがありません。

ご指摘のとおり、野毛だってファジーです。
宮川町、日ノ出町、花咲町・・・全部を取り込んだエリアですもんね。
だからこの店「張記小龍包」も中華街内だと思います。

まあ、そんなことはあまり重要なことではありませんがね・・・
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