
今日のタイトル「ニンジンの皮もおいしく! 増税に勝つ食べ切り術」というのは、9月21日に日経新聞に掲載された記事の見出しである。消費税増税の旗振り役がこんなことを言っているのだ。 我が家では何年も前からニンジンや大根の皮は、キンピラや漬物に利用している。だからこんな記事はまったく役に立たないが、以前読んだ『復録版 昭和大雑誌』(戦中編)を思い出したので、ここに載せておこうと思う。 この本は戦時中に出された雑誌の中から、当時の世相や雰囲気が読み取れる記事を集めて並べている。今日ご紹介するのは昭和16年8月に発行された『日の出』。 東京割烹女学校長の秋穂敬子さんが「野菜は無駄なく食べませう」と題して、こんなことを書いている。 ![]() ニンジンやジャガイモの皮を炒めて熱湯を加え、それを雑肉と共に鍋に入れて煮込む。そのあとカレー粉とメリケン粉を投入してカレー汁ができあがるという。 雑肉って、なんだ? 牛・豚・鶏ではなく、カエルとか蛇だろうか。しかも玉ネギが入っていないから、現代のわれわれが食べているようなカレーというよりも、まさにカレー汁だったようだ。 参考までに昭和16年のできごとを下に並べておくね。 1月 大日本帝国海軍航空部隊が昆明を爆撃 東條陸相が戦陣訓を通達 3月 治安維持法が全部改正される 4月 ドレミファの階名がイロハとなる ナチス・ドイツを始めとする枢軸国がユーゴスラビアとギリシャに侵攻 日ソ中立条約成立 5月 日本軍、重慶を爆撃 6月 独ソ戦が始まる 7月 長野地震 米英が在米対日資産を凍結 日本軍、フランス領インドシナ南部進駐 8月 米、石油の対日輸出全面禁止を発表 9月 日本軍、西貢に上陸。 10月東條英機が内閣総理大臣となり、東條内閣を組閣。 11月 ハル国務長官が日本側乙案を拒否し中国撤兵要求を提議(ハル・ノート) 12月日本軍のマレー半島上陸および真珠湾攻撃で太平洋戦争が開戦する。日本、対米英宣戦布告[注釈 1]。 中華民国(重慶政府、蒋介石政権)、日独伊に宣戦布告。 マレー沖海戦。日本軍がグアム島占領。ルソン島上陸 日本政府、『支那事変(日中戦争)』も含めて戦争名称を『大東亜戦争』と決定 外務省次官会議にて「極東」の表記が「欧米中心的だ」として全面禁止となる。 日本軍が英領北ボルネオに上陸 日本軍がウェーク島上陸 アメリカ合衆国の映画の日本国内での上映禁止を発表 【こちらも参考に】 共産党激怒 日経「ニンジンの皮で増税に勝つ」騒動の行方(日刊ゲンダイ) ![]() |
向いた皮も一緒に煮込んでください。
ゴミが出ません。
かき揚げもいですね。
小エビと野菜くず。。。♪