今日も月に一度の茶道稽古・・・まぁ、私としては『精神鍛錬の日』と思っています。
今日の掛け軸は、『鶯松萬古心』
鶯・松は万古の心です。つまり、鶯の音や松の不変の緑は昔から変わらないもの、という意味。
生け花は山茶花(さざんか)と猫柳
さて、初めは香道のお稽古
香木の香りは精神を落ち着かせ、茶道、華道と同様、礼儀作法から精神修養を基本とします。
いつものように濃茶からスタートし、
左下の写真は主菓子、右下は薄茶の干菓子
菓子の個数は、
基本的に人数ピッタリでは無く、人数プラス奇数になるように、
そして、配列は自然の大地にならって、
草葉が一番下、その上に・・・、これは福寿草ですね、そして木の上に咲く梅の花が一番上。
梅の花も少し傾かせ、そこに花が咲いているような情景を盆の上に描き出します。
亭主のさり気無いもてなしに対し、知識が豊富で、その趣向を敏感に察知し、話のやり取りが出来る事が茶道の楽しみでもあります。
ここで、一つ思い出した事があります。
1年前くらいかな・・・、
ある美術館の館長さんと同席したお食事会で小話をしている時に仰っていました。
日本の文化は箸の文化
つまり食べ物を口に運ぶ時は食材を箸で沿わせ、その上に乗せて頂きます。
何が言いたいか・・・、 つまり、日本人は自然の大地の恵みに沿って生きてきた。
農耕民族です。
西洋の文化はサーベル、ナイフといったように、食べ物をナイフで切り、フォークで刺して口に運びます。
狩猟民族だったからです。
日本には四季があり、その季節折々の食材と自然の恵みに逆らう事無く、共に連れ添って歩んできた文化。
だから、箸なんですよ。
う~~ん、私はイタリアンもフレンチも好きですが・・・和食が一番好きかも。。。