月に一度の竹久夢二記念館、館長さんによる勉強会
母と二人で出掛けてきました。
今日の絵は『壺屋の夏』
スタッフが襖を左右対象に開けると、和室奥の床の間の掛け軸に飾られて、
そのオーラというか・・・発散されるエネルギーというのは言葉では表現できません。
本来はガラス越し、あるいは印刷やプリントでしかお目見え出来ない本物の絵を
ダイレクトに鑑賞するのはこんなにも心が引き込まれるものか・・・と。
床の間には季節の生け花が飾られています。
キキョウとみょうがの葉がバランス良く籠に活けられ、夏の涼しげな雰囲気を添えています。
この絵を見て皆様はどんな事を感じますか?
私は背景の壺、そしてその数、壺に描かれている絵に先ずポイントを置きました。
壺というのは何の象徴なんだろう?
貯蔵?熟成するもの?寝かしておく・・・色々な意味があると思いますが、
夢二の事ですから、
彼女が過ごした夏の数々の想い出なのかな・・・と思いました。
その思い出をそっとしまい、何故か濃淡の着物の裾からチラッと覗かせる真っ赤な長襦袢は・・・
ここが何ともニクイ所ですね。
そして真っ赤な腰紐と真っ赤な口紅。
上から下に行くほど赤が大きくなる。
見れば見るほど想像が膨らみ、私の中では大好きな絵の一つになりました。