ちょっと旧聞に属するのですが、昨年12月、タイで『ヤマダ:アユタヤの侍』 (原題:Yamada: The Samurai of Ayothaya)という映画が封切られ、評判になりました。ヤマダこと山田長政(1590頃-1630)はご存じのように、江戸時代にシャム(現在のタイ)に渡り、アユタヤにあった日本人町の頭領となった人です。彼は王の信頼を得て、官位も授けられました。詳しくはWikiをどうぞ。
以前、大映が長谷川一夫主演でタイとの合作映画『山田長政 王者の剣』 (1959)を撮ったことがありましたが、今回はそれに続く映画化です。今回の映画の監督はノッポーン・ワルティンで、主演はタイで活躍する日本人俳優大関正義(おおぜきせいぎ)。予告編はこちらです。
予告編を見ると、ムエタイ・アクションなどがいっぱい詰まったアクション巨編のようですね。ソラポーン・チャトリも出ています~。彼は1970年代から活躍している人気男優で、タイ映画のアン・ソンギ(笑)と言えばわかりやすいでしょうか。ソラポン・チャトリの出ている映画なら、見て間違いはないのです。
主演の大関正義は、なかなか渋いイケメンで、声もとても魅力的です。大関正義の出演作は、以前タイで『トンだカップル』 (2007/原題:Khuu-rat)を見たことがあります。下のDVDカヴァーのように、ペットターイ・ウォンカムラーオとの共演作でした。連続猟奇殺人が起こり、ペットターイ・ウォンカムラーオ扮するオカマが唯一の目撃者だというので、大関正義扮する刑事が彼(彼女?)の身辺警護をする、というストーリーです。この時も大関正義はひたすらカッコよく振る舞い、ひたすらカッコ悪いペットターイとの対比の妙を見せていました。
大関正義はブログも持っていて、『ヤマダ』のポスター等もアップされています。
あともう1人、タイ映画で活躍している日本人は矢野かずき。本業はパントマイムだそうですが、2007年のアジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映された『早春賦』 (2006/英語題名:Seasons Change)での演技は玄人はだし。主人公が大学を受ける時に試験官役でまず登場、英語の音楽用語のわからない主人公がリズムを刻めないで困っていると、タイ語のささやきと得意のパントマイムで彼の理解を助けてやるのです。その抱腹絶倒シーンはこちら。4分20秒ぐらいからどうぞ。
そう言えば、矢野かずきは『キング・ナレスワン』 (2007/DVDタイトルは『THE KING 序章』)では確か、山田長政を演じてましたね。出番はほんのちょっとでしたが。
THE KING 序章~アユタヤの若き英雄~/~アユタヤの勝利と栄光~ [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
エスピーオー |
香港に行けば、九龍城にタイ人経営のDVD屋があるので、そこで『ヤマダ』を手に入れてこようと思っています。ダメなら8月にタイに行く予定なので、その時にゲットすることにします。
タイは昨年は行けなかったのですが、映画グッズが結構手に入るので、2年に一度は行くようにしています。タイで手に入る映画グッズは、DVD、サントラCD、チラシ、ポスター、ポストカード、雑誌などですが、タイのチラシはA5判で、かわいくてきれいなのです。普通、シネコンの窓口に置いてあってもらえますが、某所では過去の映画のチラシを売っているので便利です。
シネコンの窓口では、チケットを買うと、映画のポスターを印刷した小さなマグネットをくれることもあり、それも某オタクビルで売っていたりします。
『早春賦』のマグネット2個
『トム・ヤム・クン!』のマグネット2個
チラシもタイ映画だけでなく、ハリウッド映画や日本映画、韓国映画などのものがあり、タイ文字のデザインが美しかったりして、つい買ってしまいます。では、わが家のコレクションの中からいろいろピックアップ。
こーんなチラシもあります。結構、コレクターズ・アイテムでしょ? またいろいろ探しに行きたいなあ。
見タイ!が、行きタイ!になってしまいました。早く8月が来ないかな~。