この冬公開される作品で、インド映画関連のもの2本をちょっとご紹介します。1本は『めぐり逢わせのお弁当』(2013)のリテーシュ・バトラ監督が作ったイギリス映画『ベロニカとの記憶』、もう1本は言わずと知れたジャッキー・チェン主演作『カンフー・ヨガ』です。両方ともチラシだけでのご紹介になりますが、お許しを。
『ベロニカとの記憶』 公式サイト
2017年/イギリス/英語/108分/原題:The Sense of an Ending
監督:リテーシュ・バトラ
主演:ジム・ブロードベント、ミシェル・ドッカリー、エミリー・モーティマー、ハリエット・ウォルター、シャーロット・ランブリング
配給:ロングライド
※1月20日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
リテーシュ・バトラ監督、こういう作品が撮りたかったのね、と思わずうなずいてしまいましたが、『めぐり逢わせのお弁当』公開時に来日した時も、ソング・シーンを入れようとするインド側プロデューサーに困らされた、というようなことを言っていたので、欧米作品の方がそんなストレスもなくのびのびと作れるのかも知れません。ジュリアン・バーンズの小説「終わりの感覚」(新潮社刊)を原作にして、ロンドンを舞台に、老境に入った男とその元妻、さらにはかつての恋人との様々な心のきしみを描きます。妊娠中の娘がいいアクセントになっていて、現在パートはなかなかいい感じなのですが、回想シーンがいまひとつ好きになれず...。本筋とは関係ないのですが、郵便配達の青年がインド系の人というサービスは、インド映画ファンには思わぬ贈り物でした。なお、リテーシュ・バトラ監督の第3作で、ロバート・レッドフォードが主演する『夜が明けるまで』(2017)はNetflixが製作しており、日本のNetflixでも字幕付きで見ることができます。最後に、『ベロニカとの記憶』の予告編を付けておきます。
『ベロニカとの記憶』予告編
『カンフー・ヨガ』 公式サイト
2017年/中国・インド/中国語・英語/107分/原題:功夫瑜珈/英語題:Kung Fu Yoga
監督:スタンリー・トン(唐季禮)
主演:ジャッキー・チェン、アーリフ・リー(李治廷)、レイ(EXO)、ソーヌー・スード、ムチミヤ(母其彌雅)、ディシャ・パタニ、アミラ・ダスツール
配給:KADOKAWA
※12月22日(金)よりロードショー
これはもう、説明の必要がないでしょう。この作品でジャッキー・チェンとタイマン張ってるソーヌー・スードの以前の作品には、『チャンドラムキ 踊る!アメリ帰りのゴーストバスター』(2005)と『ダバング 大胆不敵』(2010)がありますので、予習・復習にぜひどうぞ。下に『カンフー・ヨガ』の予告編を付けておきます。この予告編だけでも結構楽しいですね。年末年始も、忙しくなりそうです。ただ、こう言っちゃなんですが、バーフバリの方がジャッキー・チェンより、1万倍ぐらいつぉーいです(当社比)。
映画『カンフー・ヨガ』 本予告