アジア映画巡礼

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過去の名作デジタルリマスター版の公開続く

2017-11-17 | 韓国映画と香港映画

宣伝会社ポイント・セットから、香港映画『欲望の翼』(1990)がデジタルリマスター版として甦り、来年2月に全国公開されるお知らせが届きました。以下、お知らせをそのまま貼り付けます。

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ウォン・カーウァイ監督の原点『欲望の翼』

2018年2月 リバイバル上映決定!!

閃光のごとき衝撃と陶酔──ウォン・カーウァイ監督初期の傑作が13年ぶりにスクリーンに甦る

1960年代の香港を舞台に、若者たちの恋愛模様を描いた群像劇。第10回香港電影金像奨で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞(レスリー・チャン)を受賞。それまでの香港映画と一線を画す、浮遊感と疾走感の入り混じる語り口と映像美。レスリー・チャン、マギー・チャン、カリーナ・ラウ、トニー・レオン、アンディ・ラウ、ジャッキー・チュンらの当時「香港映画史上最初で最後」と言われたほどに豪華な、6人のトップスターを起用したキャスティング。モノローグを多用し、時系列に沿わないストーリー、印象的な音楽──『欲望の翼』はウォン・カーウァイ監督独特のスタイルが確立された原点と言え、実際に本作のモチーフは名作『花様年華』、そして『2046』へと引き継がれた。

クエンティン・タランティーノや、2017年のオスカーに輝いた『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督も影響を公言し、2015年にNY・メトロポリタン美術館で行われた「鏡の中の中国」展の芸術監督も任されるなど、ジャンルや国境をも超えて今なお熱烈に支持されるウォン・カーウァイ監督。その色褪せることない傑作群の中でも『欲望の翼』は2005年以降日本での上映権が消失しており、今回公開する劇場であるBunkamuraル・シネマが今年初夏に開催したウォン・カーウェイ特集上映でも本作の上映は叶わず、スクリーンでの上映は実に13年ぶり。「あの時にしか生まれ得なかった」奇跡の傑作が、制作から28年の時を経て新たな疾走を始める。

この度解禁するポスターも、ウォン・カーウァイの手によって当時の香港の空気感をそのまま閉じ込めたかのようなビジュアルとなっており、主人公ヨディ(レスリー・チャン)がスー(マギー・チャン)に語りかけるセリフ「1960年4月16日3時1分前、君は僕といた。この1分を忘れない。君とは“1分の友達”だ。」が印象的だ。

<作品データ>
『欲望の翼』
1990年/香港/広東語/95分/原題:阿飛正傳/英語題:DAYS OF BEING WILD
監督・脚本:ウォン・カーウァイ(王家衛)
撮影:クリストファー・ドイル
美術:ウィリアム・チャン(張叔平)
主演:レスリー・チャン(張国栄)、マギー・チャン(張曼玉)、カリーナ・ラウ(劉嘉玲)、アンディ・ラウ(劉徳華)、ジャッキー・チュン(張学友)、トニー・レオン(梁朝偉)
配給:ハーク

2018年2月よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開

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また、もう1本、韓国映画『スキャンダル』(2003)も、デジタルリマスター版となって明年公開されます。同じくポイントセットから届いたこちらの情報も、お知らせをそのまま貼り付けます。

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あの傑作が、製作から15年の時を経てデジタルリマスターで鮮やかに蘇る

ペ・ヨンジュン初主演作『スキャンダル』 

2004年に日本で公開され、当時9億円の興行収入を記録したペ・ヨンジュン初主演作『スキャンダル』がデジタルリマスター版が2018年1月20日(土)より全国順次公開と成ります。  

本作はフランスの古典恋愛小説『危険な関係』を、18世紀の李氏朝鮮を舞台に映画化した華麗な恋愛ドラマ。華やかな朝鮮王朝を舞台に、優雅に繰り広げられる恋愛ゲームを描き、時代劇ならではの鮮やかな衣装や装飾品の評価も高く、ペ・ヨンジュンと2007年に『シークレット・サンシャイン』での演技により第60回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞し今や世界的な実力派人気女優チョン・ドヨンとのベッドシーンが話題となった。監督は、『世界で一番いとしい君へ』『フライ・ダディ』のイ・ジェヨン。主演は公開当時、これまでの誠実なイメージではなく、プレイボーイを熱演しファンを驚かせた韓流の先駆者ペ・ヨンジュン。その他、『造られた殺人』『うつせみ』のイ・ミスクなどが出演。  

日本での公開当時は、「冬のソナタ」がNHK総合チャンネルで放送スタートした直後で、本作の公開直前に来日したペ・ヨンジュンを一目見ようと羽田空港に7000人を超えるファンが来るなど、言わずと知れた韓流ブーム全盛期。その立役者のペ・ヨンジュンによる映画初主演作ということもあり、公開するや否や劇場には人が連日押し寄せ、社会現象となった。韓国では当時、「韓国映画最多週末観客数記録」など数々の記録を塗り替え、韓国最大の映画の祭典である青龍映画賞2003では、最優秀作品賞にも輝き、作品としても高評価を得ている。このたび、脚色・演出・演技・衣装・美術、いづれも第一級であるという作品的価値を映画ファンの皆様に再認識していただきたいという思いから、制作から15年という節目の2018年にリバイバル上映する運びとなった。 

<作品データ>
『スキャンダル』
2003年/韓国/韓国語/123分/原題:스캔들 - 조선남녀상열지사
監督・脚本:イ・ジェヨン
原作:ピエール・コデルロス・デ・ラクロ
主演:ペ・ヨンジュン、チョン・ドヨン、イ・ミスク、チョ・ヒョンジェ
配給:ハーク

2018年1月20日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開

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「配給会社ハークのアジア映画名作リバイバル劇場」とでも名付けたいですね。2018年の新春をどうぞお楽しみに。



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