アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

12月16日(土)はNHK文化センター青山教室でお目にかかります!

2023-12-09 | インド映画

今年もNHK文化センター青山教室で、インド映画の講座を担当させていただいてます。<さらに! インド映画を読み解く>というのが3回連続講座の共通タイトルで、第1回の10月14日(土)は「『RRR』と『K.G.F:CHAPTER1&2』」というテーマでのお話をしました。この両作品をいろんな形で比較してみたもので、特に日本ではゆったりと公開されたとは言いがたい『K.G.F:CHAPTER1&2』について、いろいろ分析してみた次第です。また、今年から講座はハイブリッドとなり、配信でも見ていただけるのですが教室参加もOK、ということで、5、6名の方が当日教室にお越し下さって話を聞いて下さいました。これがなかなか楽しくて、テルグ語を山田桂子さんの私塾(?)で勉強しておられる方や、このブログにコメントを寄せて下さったことのある方などと、いろんな方とお話ができて有意義でした。

 

で、これに続く<さらに! インド映画を読み解く>第2回は、12月16日(土)の開催となります。開催概要は次の通りです。

<さらに! インド映画を読み解く>第2回「インド映画のシリーズ化時代到来」 

©ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

インド映画が二部作、あるいは三部作として作られるようになったのはごく最近です。最初にヒットしたのは『バーフバリ』二部作(2015&17/上写真)で、その大成功により、続々とシリーズ作品が作られるようになりました。また、「YRFスパイ・ユニバース」と銘打った『PATHAAN/パターン』(2023/下写真)のように、ゆるい連作として作られる作品群も登場。シリーズ作を作る利点はどこにあるのか等、ブームとなっているシリーズ化作品を概観します。

© Yash Raj Films Pvt. Ltd., 2023. All Rights Reserved.

 日時:12月16日(土)13:00~14:30
 場所:NHK文化センター青山教室(地下鉄銀座線&半蔵門線・青山一丁目駅直結・新青山ビル西館4F)
 受講料等詳細はこちらのセンター公式サイトをご参照下さい。

上にも書いたように、2015年の『バーフバリ 伝説誕生』の大ヒットが引き金になって、インドでは前後編映画の製作ブームが始まったと言っても過言ではありません。それ以前にもヒンディー語映画『血の抗争Part 1 & Part 2』(2012)のように、前後編としての形で上映された作品もあったのですが、実はこの作品は当初1本の映画として製作され、あまりにも長尺なので公開時に2つに分けられた、というように、前後編として作られたものではなかったのでした。それが、『バーフバリ』は当初から前後編として製作され、前編公開後1、2年のスパンを開けて後編を公開する、という計画に従って製作されたという点が画期的で、後編は前編以上にヒットしてインド映画史に金字塔を打ち立てたのでした。その成功を踏まえて作られたのが『K.G.F:CHAPTER1&2』(2018&2022/上写真)で、これまたカンナダ語映画の歴史を大きく変える作品となったのです。

現在の日本におけるインド映画の上映は、この前後編作品というかシリーズものを取り上げるのに、非常にいいタイミングなのです。前述した「バーフバリ」と「KGF」が上映後すでにソフト化されていることに加え、この秋から冬にかけて、前後編作品のうち2作品の前編が公開されている&されつつあるからです。1作は<熱風!! 南インド映画の世界>で上映中のテルグ語映画『プシュパ 覚醒』(2021/上写真)、もう1作は<インディアンムービーウィーク(IMW)2023 Part 2>で間もなく上映されるタミル語映画『PS1 黄金の河』(2022/下写真)です。後編がインドで公開されているのは後者だけですが、この両作品に対する反応からも、インド映画の現状と未来をいろいろ考えることが出来ます。

©️Madras Talkies  ©️Lyca Productions 

というような、インド映画最前線の話題と言ってもいい今回の講座、ぜひご参加下さい。さらに、前後編ではなく、「Yash Raj Spy Universe(ヤシュ・ラージ社スパイ・シリーズ作品世界)」というような、ゆるいシリーズ物としてくくった映画たちも登場しています。その1本がシャー・ルク・カーン主演の『PATHAAN/パターン』(2023/下写真)で、インドではこの作品を皮切りに、本年がシャー・ルク・カーン・イヤーになったというか、12月21日封切りの『DUNKI(ダンキー)』も加えてなりそうなことは、目下インド映画界の一番の話題となっています。こちらの方のシリーズにも言及して、お話をしたいと思っています。

© Yash Raj Films Pvt. Ltd., 2023. All Rights Reserved.

来年は、どんなインド映画が公開されるでしょうか。さらに、日本では? 昨年&今年、『RRR』の大ヒットでインド映画ファンになって下さった皆さんが、ますますいろんなインド映画を見て下さるよう願いつつ、1年を締めくくるお話をしたいと思っています。年末のお忙しい時期ですが、ご参加下をお待ちしていますので、よろしくお願い致します。なお、教室参加をして下さった方には、前回と同じくチラシ等をお配りします。では、皆さんとお目にかかれるのを、楽しみにしています!!

<お知らせ>上で挙げたタミル語映画『PS1黄金の河』は12月15日(土)から始まる<IMW>で上映されるのですが、今、上映スケジュールを見てみたら1回しか上映されず、しかもこの講座のある12月16日(土)の2回目の回(多分、夜の上映だと思いますが、まだ時間は発表されていません)でしか上映されないことがわかりました。この作品の上映権料が高い、ということは耳にしていましたが、それにしても1回だけの上映とは! 後日、公開されるといいのですが、それも不明なので、キネカ大森のIMWのサイトチケット予約サイトをチェックなさって、講座のあとにご覧になれる時間帯でしたらぜひご予約なさって下さい。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« インド映画『カルプナー』(1... | トップ | SRK小ネタ⑬『DUNKI』予告編:... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

インド映画」カテゴリの最新記事