東急の2021年3月13日ダイヤ改正、大井町線、世田谷線の改正概要は以下の通り。
●データイム時間帯の大井町線において、運転本数を見直し、毎時あたりの本数が急行4本、各停10本だったのを急行3本、各停9本に減らす。
●平日データイムの世田谷線において、運転本数が毎時10本だったのを毎時8本に削減する。また、21時台以降の運転本数も見直す。
●平日朝の世田谷線において、7時台に上町発下高井戸行を増発する。また、上町発三軒茶屋行を下高井戸発三軒茶屋行に変更する。
東急のダイヤ改正、大井町線は土休日、平日ともにデータイムの見直しが行われている。また、終電繰り上げが行われている。世田谷線は2005年改正から16年の間、大井町線とともに、各駅停車毎時10本をキープしてきたが、コロナ禍における利用者減のためか、それを崩すことになる。
★大井町線
データイムの毎時運転本数を急4、緑各6、青各4の計14本から、急3、緑各6、青各3の計12本に削減する。つまり、急行、各停を1本ずつ削減、15分サイクルから田園都市線と同じ20分サイクルに変わる。2018年改正前は急4、緑各4、青各4の12本と比較すると、急と青各が1本ずつ減って、緑各が2本増えたことになる。
20分サイクル化で、15分サイクルの東横線との自由が丘接続、目黒線との大岡山接続、7.5分サイクルの平日の池上線との旗の台接続は揃わなくなる。大井町から溝の口間の有効本数も毎時10本だったのが毎時9本に減る。急行は本数が減ったものの、全ての列車が田園都市線に乗り入れることで、田園都市線直通としては毎時2本から毎時3本に増える。
各停の最大運転間隔は、改正前は7分だったが、改正後は溝の口→旗の台間で10分近く広がる。そのため、そのタイムラグあとの青各停大井町行は土休日データイムで吊革が埋まるくらい混雑することになる。これを解消するためには、改正前のように急行大井町行の次を緑各停にする必要がある。ただ、それだと青各停から急行渋谷行への接続が犠牲になるから、青各停を梶ヶ谷折り返しにしたうえで、溝の口発を急行と同時発車にさせるしかない。
深夜間については。大井町発22時03分の青各停鷺沼行に02分の緑各停溝の口行に変更、代わりに30分の緑各停溝の口行を青各停鷺沼行に変更する。02分は緑各停になるので溝の口着が2分繰り上がる。23時台は20分発の青各停鷺沼行を廃止に、28分発は24分発、36分発は33分発と時刻を繰り上げて調整する。
24時台は03鷺 15溝 20鷺 33二となっていたのを、05溝 18二の2本に削減して、大井町線内での最終を15分繰り上げる。つまり、鷺沼行は1本が溝の口止に短縮変更して、もう1本が廃止に、溝の口行は二子玉川行に変更、二子玉川行最終は廃止となる。1月20日からの暫定ダイヤでは20分を二子玉川行に、33分の運転を見合わせていたから、その時に比べると、鷺沼行は溝の口に、15分の溝の口行を廃止して、20分の二子玉川を繰り上げたことになる。
大井町から田園都市線への最終は、鷺沼が24時33分から24時05分に、長津田が24時20分から23時53分に中央林間が24時03分から23時44分にそれぞれ繰り上がる。なお、中央林間は横浜、大和経由でも同時刻だが料金は倍違う。
24時台鷺沼行2本が消えるので、23時台の鷺沼行は20、45だったのが05、33、53に増えている。改正前田園都市線急行からの片接続だったが、今回の改正では田園都市線準急からの片接続となる。なお、大井町線最終は、京浜東北線の桜木町行最終から6分で接続する。
上りについても、溝の口発22時57分、23時41分、24時28分の3本を廃止、最終を11分繰り上げる。24時28分は1月20日から運転を見合わせていたので、改正で改めて廃止に、最終は暫定ダイヤより5分遅くなる。このことで京浜東北線の蒲田行最終への接続時間は9分から4分になる。
★世田谷線
平日朝時間帯は上町発7時04分の下高井戸行を増発、上町発7時21分の三軒茶屋行を下高井戸発7時11分として延長することで、4~5分間隔の時間帯を拡大する。改正前の下高井戸発は7時06分から14分まで空いていたが、改正後は06分、11分、15分となる。このことで7時05分着の京王線上りからも新たに接続するし、12分着の京王線上りからの接続にも余裕が出てくる。また、山下にも7時15分に着くので、7時10分着の小田急線上りから新たに接続するようになる。
平日データイムは他路線と同じく毎時10本を毎時8本に。ただ、2005年改正でデータイムに増発した他路線と違って、土休日だけは2004年改正で既に毎時10本になっていた。今回の改正はその時のダイヤに戻ることになる。沿線の催事には平日でも増発して対応することになる。
21時台からは下高井戸発48分の上町行が14分になるためか、運転間隔が広がり、22時台に1往復削減する。
24時台は三軒茶屋発01 11 24 36 52上だったのが、12 27上 38上と2本減らすことになる。1月20日から三軒茶屋発24時36分の下高井戸行を上町行に変更し、下高井戸発24時57分の上町行を運休することで、上町以北の最終を12分繰り上げていたが、今回の改正では24時27分も上町行になったので、上町以北はさらに12分繰り上げ、上町以南も三軒茶屋発24時52分も廃止で14分繰り上げとなる。上町行最終は2分繰り下がったので24時30分の田園都市線最終からの接続に余裕ができた。
一方、下高井戸発を見ると、02 14 22上 31 45上 57上の6本から06 17 37上の3本だけになる。23時59分にもあるが上町行だ。三軒茶屋までの最終は14分、上町までの最終は20分繰り上がるが、57分は1月20日から運休しているので8分繰り上げということになる。
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