またもや青に惹かれて立ち止まりました。朝日に揺れるあさがお。
生垣に群がって咲いているけど、夕方に通るときは萎んでしまっているんだ。
数時間の内に与えられた生を全うする。
そのことを自覚している訳ではないだろうが、日に向かい花弁を活きいきと広げる様が心を打つ。
私がこのあさがおを見るように、私を見ている視点があるのではないかと思う。
私はあさがおに負けずに輝いているだろうか。
数万倍の時間を与えられここに立っている私は。
今日で終わって行くあさがおが無性に愛おしくなり、花弁に触れないように顔を寄せ、心からの接吻をなげた。
かすかに甘い香りが返ってきた。
あ、繋がっていると思った。
私が感じるすべての視点と繋がっているとわかった瞬間、深く安堵した。
体の緊張が溶けて自由になっていく自分がわかった。
ありがとう、あさがおさん。
嬉しくなって小走りに歩き出す。
こころつぶ
