りゅういちの心象風景現像所

これでもきままな日記のつもり

残響

2024-01-22 08:49:52 |  音 楽 
YMOをリアルタイムで知っていると言うには、当時、僕はちょっと幼くて。「運動会で聴いたことがある、あれがYMOだったか!」というくらいの距離感で認識した。
散開。なども知らなくて(^^ゞ
坂本龍一を坂本龍一として認識する方が先で、むしろ坂本龍一のラジオを入口としてYMOを知った。

幸宏さんの死から1年。
あまりにも現実感がなくて、その手応えのなさに別種の恐ろしさを感じたりもしていたのだけど、続く坂本の死が決定的なトリガーになって、かなりディープな過去の映像、音源が、やたらとたくさん世に出回った。
新しいプロジェクトや作っていた曲の話が伝えられたりすると、悲しいことなんてホントはなかったんじゃ?くらいの錯覚に陥る。

1年が過ぎ去る容赦のなさを年々、ひしひしと感じるこの頃ではあるが、坂本の不在に苛まれることは今のところない。あまりにも膨大な仕事量に圧倒されることはあっても。
不在に現実味を感じられないほどに、様々な媒体で坂本龍一を見かける。
過去、こんなに取り上げられたことはなかったように思うのだが、どこに隠れていたのか?ファンと公言してはばからない人たちがたくさんあふれている。

坂本龍一の映画のお知らせをスマホで見た。5月に公開。
そうか。あの映像が劇場で公開されるのか。。。
坂本のピアノを聴くために、映画館に人が集まる。
こんなことが現在に実現することに驚きつつも、死を以て、でなければ実現しなかったことなのだろうか?と、ちょっと不思議に思ったりする。

映画を見てしまったら。
僕は坂本の不在を認めざるを得ないことになるのかな。。。
そんなことを考えていると、見たいのに見たくないっていう、わかりやすい葛藤があらわれた。
いや、必ず見ることにはなるのだけど。
現実感がないくせに、僕はいまだに坂本の不在を認めたくないのかもしれない。
子供の頃、夜のイヤホンを通して聴いた坂本の音楽。
乾いた電子音のはずなのに、今はやたらリバーブがかかって聴こえる。
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