カーナビよ、さらば！

前のクルマにはカーナビが載っていたので、CDをそいつにダビングして聴いていたんですけど、
数百枚分のデータが保存してあるにもかかわらず、１曲をじっくり聴くっていうことが、
あんまりできなくなってしまいました。

どうしても、ポンポン、次から次へと曲を送ってしまう。。。
で、「あれ？聴きたいのがない。。。」なんてことも。
全部、自分で聴きたくて買ってきたCDのはずなのにねぇ～。不思議。
たくさんあるっていうことと、今聴きたい１曲を聴くっていうこととは、
実はあんまり調和することではないのかも。。。

iPodなどは使っていないので、詳しいことは言えないけど、
iTunesからダウンロードしてっていうのは少しやっていました。
でも、データでとっといて、あとからじっっくり聴く
っていう風にはどうしてもならなかったんですよねぇ。。。僕の場合。
その代わりに、中古レコードの枚数は、どんどん増えていったりして。
耳にねじ込んだイアフォンで音楽を流し込むような聴き方っていうのが、
どうしてもできなくて。。。若い頃はウォークマンを何個も何個も買い替えて、
ずっと音楽がそばにいるようにしてた。カセット、CD、MDなどとメディアごとにも用意してた。
なんですけど、こういう聴き方にやっぱりちょっと「イライラッ」てしながら、
だいぶ不機嫌に聴いてたような。。。つまりは、こういうスタイルに向いていない体質なのね。
しっくりくる聴き方っていうのがあるのです。

新しいクルマには、カーナビを載せるのをやめてしまいました。
AUX端子はついているので、いつでも外部音源をつなげるようにはなっているけど。。。
基本、CDが１枚、ちゃんと入っていい音が鳴ればよい。そういう割り切りをしました。
走っているそのときに聴ける曲は、そのときの１曲だけなのだし。

一瞬、逡巡しなかったわけでもない。。。カーナビを使いはじめの頃は
「お～！べんり～！！！」なんてかなり盛り上がってた。
けど、本当に自分のことをよくよく振返って見ると、よい感触というのか、
どうもあんまり「良かった」と思えることを思い出せなかったのです。
便利さを実感するよりも「イライラッ」とすることの方が多かったような。。。



前にとあるご夫婦とまったく同じ話をしたことがあって。

　「この人、カーナビといつも喧嘩しているのよ」

なんて奥様がおっしゃるのです。

　「そんなに気に入らないなら、外しちゃえばよいのに。。。」

旦那様と僕は「ぐぅ」の音もでなかったんだけど。。。さっちゃんは笑って

　「そうですよねぇ～」

な～んて、奥様と妙に盛り上がってたりして。。。まぁ、なんとも楽しそうでした。



カーナビはもちろん「ナビ」の部分が一番重要なんでしょうけど、
肝心なその「ナビ」が活躍することってほとんどなかったのです。
むしろ「イライラッ」の原因になってたりして。。。
これもやっぱり人によって条件が違ってくるところで、一概には言えない。
言えないんだけど、「ナビ」が本当に活躍するシーンって、本当のところどこにあるのか？
ちょっと考えてみてもいいかもしれません。

今度のクルマではいっぱいいろんなところに出かけよう～！って、
さっちゃんともお話ししているので、
さっそく地図を買い込んできました。
走る前によく見ておきましょうってことに。

向き、不向きって、やっぱりあるんだね～。
とりあえず、地図を見ながらイライラッとすることはありません。

それでその結果、何が起こったかというと、まっすぐ前を向いて運転するようになった。。。
「普通」で「当たり前」のところに戻ってきたというわけですね。

なんだか変に遠回りしてたような。。。