さくらが咲き始めた。
昨年よりも一週間は早いそうだけど、さくらの花が早いとか遅いとか、
そういう話題でちまたがにぎわいはじめると「あぁ、今年も春がやってきたんだな」と思う。
予報では明日「雪が降るかも?!」と言われているけれど、
咲きはじめのさくらは思いのほか強かったりする。
いろいろな不都合の向こうで、花の上に雪がふりかかるのをながめるのは、
案外たのしいかもしれない。
雪と春が混ざり合うようなお天気の時、決まって頭の中で流れ出す曲がある。
ラフマニノフの交響曲第2番がそれ。
だいたい3月のあたまごろになると、問答無用というか、唐突に頭の中で
勝手に鳴りだす。
そういえば、今年はそれがなかった。
だいたいさくらが咲き始めるよりもずっと前に思い出すはずなのだが。。。
一気にあたたかくなったり、取って返すように急に寒くなったりと、
なにかを通り越して季節が揺れ動いていたように思うが、
そのなにかっていうのがラフマニノフの交響曲第2番と僕の中では
リンクしていたらしい。
ひとくちに春と言っても、変化の著しい季節だから、
そのときどきに思い出す音楽っていうのはバリエーションは豊富で、かなりたくさんある。
それこそ枚挙にいとまがない。
けれどラフマニノフだけは、確かに毎年欠かさず聴いている。