
酷暑を過ぎて、誰彼構わず「おつかれさまでした」と声をかけたくなるような気分でいましたが、それも一転。秋の風を一気に連れてきた秋雨前線は、先日台風が直撃した丹沢、小山あたりに大雨をもたらしたそうです。御殿場線は今月二度目の運行中止となり、お義父さんの御殿場通いも昨日は二度目のおやすみとなりました。正直、どんな理由であれ、少しでもやすんでもらいたいというのがこちらの願いでもあるのですが、その点については僕らの話を聞いてくれたためしはありません。なので、二度の大雨に感謝さえしています。
最近、お義母さんの容態がすこしずつではあるけれど良くない方向に傾いてきているので、一日のおやすみもお義父さんにはつらいようです。が、いかに元気であってもお義父さんがまいってしまったらそれこそ大変。74歳のお義父さんはたしかに元気なんだけど、お義母さんだって倒れる直前まではいたって元気だったのですから、体力を過信してはいけない。ましてや今年の不順な天候ですから。。。健康な人でも身体に変調をきたすことは考えられるだけに、心配事は尽きません。

別の話。
僕の父親はザッツ団塊の世代の人で、定年退職して数年経ちます。ですが、根っからの性分というか、なんというか、いまでも働いています。悠々自適の生活っていう発想がからっきしないらしく、暇になってしまった自分を想像するのが怖いらしい。。。これもある種の病気と呼べるのかもしれませんが、広い意味で、お義父さんとあんまり変わらない精神風土を持っている。一方で、やっぱり昔の60代と違ってまだまだ元気。夏前に大腸のポリープを切除するっていって手術したけれど、あっという間に回復して、「秋には仲間と旅行する」と言って計画を立てていました。
ちょうどいま、秋雨前線の大雨の中、お仲間と一緒に白神山地を訪れているはずです。あれだけ楽しみにしていたので、この雨に憂鬱になってなければよいけれど。。。日頃の行いが良かろうと悪かろうと雨はどこかで必ず降ってくるもので。。。ちょっとお気の毒ではありますが、それさえ酒の肴になっているはずなので、心配はしていません。
でもなんというのか、ひと雨降るっていうだけで、いろんな意味があちこちで生まれてしまうので、本当に一筋縄ではいかないものですね。
昨年は本人の夢とまで言っていた「屋久島」にも行ってきて、僕から取上げて持っていったカメラで写真を撮ってきました。せっかく屋久島まで行くんなら、自前のいいカメラを用意すればいいのに、とも思ったけれど、そういうことには頓着しないようです。今回も「また貸して」と、渋る僕からカメラを取上げてから出発しました。ちゃんと撮れているのかな?
「悠々自適」とは違うけれど、好きなように行きたいところに出向いていくのも、帰ってきてまた働くのも、いまの父には良い生活なんだな。でも、せっかく「世界遺産」を巡っているのだから、もうちょっと写真の方をなんとかしてほしい。。。レクチャーしようにも、人の話なんて訊いてくれないんだけど。

お義父さんと飲んでいたときに、「世界中で一カ所、ここだけは行ってみたいっていう場所ってどこですか?」という質問をしたことがあります。ですが、「いきたいところなんてないよ」という返事。でも、そんなはずないだろうと、ついついこちらも意地になって、しつこく追求してみたら、ぼそっと「グランドキャニオン」という名前がこぼれてきました。家族中が「はじめてきいた」と口を揃えて驚いたのですが、話しはじめればこれまた驚くほどに雄弁になりました。グランドキャニオンを語るなら、雄弁くらいがちょうどいい。もちろん、お酒の効能はあったかも。。。
心の中にそっと隠したままでいたささやかな望みを知れば、いつか実現したいと。
そう思います。
写真は、父が撮影した屋久島のどこか、です。
最近、お義母さんの容態がすこしずつではあるけれど良くない方向に傾いてきているので、一日のおやすみもお義父さんにはつらいようです。が、いかに元気であってもお義父さんがまいってしまったらそれこそ大変。74歳のお義父さんはたしかに元気なんだけど、お義母さんだって倒れる直前まではいたって元気だったのですから、体力を過信してはいけない。ましてや今年の不順な天候ですから。。。健康な人でも身体に変調をきたすことは考えられるだけに、心配事は尽きません。

別の話。
僕の父親はザッツ団塊の世代の人で、定年退職して数年経ちます。ですが、根っからの性分というか、なんというか、いまでも働いています。悠々自適の生活っていう発想がからっきしないらしく、暇になってしまった自分を想像するのが怖いらしい。。。これもある種の病気と呼べるのかもしれませんが、広い意味で、お義父さんとあんまり変わらない精神風土を持っている。一方で、やっぱり昔の60代と違ってまだまだ元気。夏前に大腸のポリープを切除するっていって手術したけれど、あっという間に回復して、「秋には仲間と旅行する」と言って計画を立てていました。
ちょうどいま、秋雨前線の大雨の中、お仲間と一緒に白神山地を訪れているはずです。あれだけ楽しみにしていたので、この雨に憂鬱になってなければよいけれど。。。日頃の行いが良かろうと悪かろうと雨はどこかで必ず降ってくるもので。。。ちょっとお気の毒ではありますが、それさえ酒の肴になっているはずなので、心配はしていません。
でもなんというのか、ひと雨降るっていうだけで、いろんな意味があちこちで生まれてしまうので、本当に一筋縄ではいかないものですね。
昨年は本人の夢とまで言っていた「屋久島」にも行ってきて、僕から取上げて持っていったカメラで写真を撮ってきました。せっかく屋久島まで行くんなら、自前のいいカメラを用意すればいいのに、とも思ったけれど、そういうことには頓着しないようです。今回も「また貸して」と、渋る僕からカメラを取上げてから出発しました。ちゃんと撮れているのかな?
「悠々自適」とは違うけれど、好きなように行きたいところに出向いていくのも、帰ってきてまた働くのも、いまの父には良い生活なんだな。でも、せっかく「世界遺産」を巡っているのだから、もうちょっと写真の方をなんとかしてほしい。。。レクチャーしようにも、人の話なんて訊いてくれないんだけど。

お義父さんと飲んでいたときに、「世界中で一カ所、ここだけは行ってみたいっていう場所ってどこですか?」という質問をしたことがあります。ですが、「いきたいところなんてないよ」という返事。でも、そんなはずないだろうと、ついついこちらも意地になって、しつこく追求してみたら、ぼそっと「グランドキャニオン」という名前がこぼれてきました。家族中が「はじめてきいた」と口を揃えて驚いたのですが、話しはじめればこれまた驚くほどに雄弁になりました。グランドキャニオンを語るなら、雄弁くらいがちょうどいい。もちろん、お酒の効能はあったかも。。。
心の中にそっと隠したままでいたささやかな望みを知れば、いつか実現したいと。
そう思います。
写真は、父が撮影した屋久島のどこか、です。