昨日は久しぶりに昔のカレシとデートでした。
・・・といっても84歳のじいさん。
今の職場に1年、
その前はスーパーの2階の衣料品売り場に8年、
その前に近所の酒屋さんで店番が6年。
こうやって文字にして振り返ってみると「人に歴史あり」
私ってけっこう頑張ってるじゃん・・・なんて言ってみる。
じいさんは酒屋さんのお客さんでいつも酔っ払っていた。
元は腕のよい大工さんだったそうな・・・(本人談)
昼間から酔って道端で寝てしまうような不良老人だった。
でもある時、体の不調を覚え、キッパリと(・・・でもなかったが)
お酒をやめた。
やはり道端で寝ていても命は惜しかったようだ。
酒屋さんは大昔からの造り酒屋だったのであちこちボロボロ。
元大工のじいさんは小遣い稼ぎに酒蔵の修理にやってきた。
私は酒屋さんの店先で店番がてらタバコやジュースの販売機の補充。
(それがしてみたかったのが志望動機)
・・・でもいつの間にやら酒造りやじいさんの大工仕事まで手伝わされていた。
間に合う人間ってコキ使われるものなのね
じいさんは絵に描いたような職人気質の人で、
例に漏れず口が悪い。
私も負けずにポンポン言い返していたので、
なかなかよいコンビだったと思う。
酒屋をリストラされスーパーに転職した後も
買い物にやってきた。
着道楽なじいさんだったので紳士服売り場のよいお客さんだったようだ。
今年の初め、酒屋で一緒に仕事していた友人とランチをして、
「じいさん元気かな、もう長くないから死ぬ前に会いに行こう」
という話になった。
(やはり私も口の悪さでは負けていない)
友人と休みを合わせるのに半年かかってやっと昨日に決定。
ところがマサカのドタキャン。
友人のダンナさんのお姉さんが急遽心臓の手術に。
その義姉さんは独身なので彼女しか面倒をみる人がいない。
一人でじいさんの相手をするのも・・・と思ったが
こちらもドタキャンしては年寄りをがっかりさせてしまう。
二人でまったりモーニング(じいさんはぬるめのミルク)。
昔の酒屋時代を懐かしんだり、
じいさんの息子の嫁や親不孝な実の娘のグチを聞いたり・・・
じいさん孝行も、人生勉強もできました。
じいさんもとても喜んでいました。
また今度はみんなで会おうと約束をしました。