春には別れがつきもの。
でも最近は人間に対する執着はなくなりました。
「縁」というものは努力してつなぎとめるものではない、
というふうに感じることが多くなりました。
今は気軽にメールで近況など連絡しあうこともありますが、
お返事やコメントに義務感を感じることもしばしば。
反対に何の連絡も取り合わなくても
なんだかどこかでつながっている・・・そんなこともあります。
それに人生の折り返し地点をとっくに回った今日このごろ、
お義理の人間関係に費やすような時間は残されていません。
残念でならないお別れとは、テレビ番組です。
楽しみにしていたEテレの「日めくり万葉集」
美しい映像とともに一日一首の万葉の歌が紹介されます。
偉い学者の先生や著名人の方々がお気に入りの一首を
思い入れたっぷりに紹介していました。
選者の方も万葉学者はもちろん、朝鮮史研究家、相撲評論家、
伝承料理研究家、結髪師などなど・・・
それぞれの職業や立場で選ぶ歌もさまざま。
そんなこともとても面白く感じられました。
人間は本当に十人十色。
紹介された歌もたくさん・・・。
同じ今を生きる人の感覚が違うのに
千年以上も昔の人々も悲しみや悩みは今の私と同じ。
なんだか不思議なひとときを過ごすことができました。
ナレーションの壇ふみさんが最後の選者でしたが
「万葉集のいくつもの言葉を知って、
考え方や感じ方のきめが細やかになった」
と言っておられました。
そう・・・きめ細やかな考え方や感じ方、大切にしています。
他人に対する執着がなくなったのは、
周りにそういった人が少なくなったからでしょうか・・・
今日は少し暖かくなって梅も開き始めました。
おチビの桜も満開。早くサクランボにな~れ