五十路男の失敗日記

生涯独身男の青春の挽歌

2016年3月23日 半影月食観測

2016年03月23日 | 天文
今宵は半影月食。
空には薄い雲がかかり、朧月夜でした。
いや、観測を始める数分前まで、結構厚い雲が垂れこめておりました。関東北部では、雨だとかなんとか。。

いつものベランダ観測所に、8cm反射を出してコンパクトデジカメで撮影を…というところで、視野に入れた月がいわゆる「片ボケ」
うわぁ…光軸が狂ってる。急いでドライバーを持ってきて、筒の底の光軸修正ネジを弄ったり、斜鏡のネジを弄ったり。
何とか見られるまでに調整しました。早技だった…というか、構造が単純で良かった。

20時37分、もっとも地球の本影に近づくのですが、20分頃から観望していました。
トップ写真は、20時28分撮影。わざと露出オーバーにして半影が目立つようにしてみました。
月面下部やや東(左)あたりが、うす暗くなっています。
まあ、望遠鏡で見ても今日が半影食だと知らなければ見過ごす程度です。

半影というのは、地球の影の外側の部分。丁度ゆでたまごを輪切りにしたときの白身です。
本影に入れば間違いなく月食ですが、半影食は本当の意味での月食ではありません。
本影に近い部分が、僅かに薄暗くなる程度です。


20時35分

下部(南部)の薄暗い月面に立って太陽を見ると、地球が太陽を部分的に隠している部分日食が見えることでしょう。

日食と月食とは、半月を隔ててセットで起きる場合がほとんどです。
3月9日、日本でも部分日食が見えました(私は見られず)
黄道と白道の交点付近に太陽と月とがきたタイミングで満月か新月…って難しい話はま、いっか。

20時37分を過ぎてからは、完全に厚い雲に覆われてしまいました。
ギリギリセーフな観望でありました。