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お盆だというのに、墓参りにも行かず、信心の薄い息子だと、墓の中で、両親が嘆いているかもしれませんが、今年は、忙しすぎてチト無理。ま~例年も、お盆の時期に、墓参りに行ったことは無いんで、両親もたいして嘆いては、実はいないとも思うんですが・・・なんせ9月の15日が両親の命日なんで、その近辺の休みに、墓参りをすることにしているもんですから。ただ、その時期って、ラクヨウキノコ(ハナイグチ)の最盛期で、どうも墓参りにも今一、気が入らないんですよね。
そういえば、お盆の時期って、殺生をしないということで、昔は、肉や魚は食さないようにしていたんですが、今はそんなこと守っている家ってあるんでしょうか。お坊さんの家でも、焼肉や、刺身で、乾杯をしているようで・・・大丈夫なんでしょうか。
私の子供の頃は、きゅうりの馬と、なすびの牛を仏前に供えたものですが、先日行ったお宅などでも、立派な仏壇に、周り灯篭みたいのや、菓子や果物が沢山供えられていましたが、昔ながらのそういう飾りは有りませんでした。元々我々人間が勝手に作った決まりなので、時代とともに変化するのも当然なんでしょうけど、お盆の時期くらいは、仏教の決まりに厳格に従うのもいいように思います(と、他宗教の私が言うのもおかしいのですが・・)
旧暦になりますが、8月15日は「放生」が行われた日です。こちら(現世)で良い行いをすると、あの世にいる、親族(親や、兄弟、連れ合いなど)や知り合いなどの、罪一等が減じられる、と言われていて、この日に、うなぎや亀や、鳥(すずめが多かったそうです)などを逃がしてやったそうで、これらの事は、「今昔物語集」の中にも何例か載っているので、仏教が入ってきて間もなくから、行われていたようです。
私達のよく知る「浦島太郎」のお話などもこの「放生」に関係しているとも言われています。江戸時代には、これらの逃がしてやるうなぎや亀、雀などを売る仕事人というのも現れたと、ある本には、書かれていました。
多分この「放生」の名残が、お盆の殺生や、獣肉の摂食の禁止に結びついていると思われます。と、我家の今日の夕飯のおかず、トマトときゅうりのサラダ・煮豆・シシトウと玉子焼き、人参とベーコンの炒め物、と、結構、精進に近い出来だったかもしれません。
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キノコの権威の話でも、15度にならないと、ラクヨウは出ないそうです。ですが。お盆時期のは別でして、札幌のキノコ仲間が、17日に千歳で、18日喜茂別で、それぞれ採ってきたそうです。秋の物より、しまりが無い感じで、すぐ痛んでしまいます。多分こちらでも探せば出ていた所があったと思います。今年は、こういう仕儀で、時間が有りませんでしたが、来年は・・と思う次第です。
もう少ししたら翅に目の付いたクスサンが飛び交います。ちゃんと季節は巡ってきますね。