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会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

ブックオフで感じた「事業再生ブームの終焉」

2006-05-03 | 事業再生・M&A
なんだか訳のわからないタイトルですいません。

GW、しかも絶好の行楽日和でしたが、愚妻に仕事が入っているため、
今日は仕方なく、久々にブックオフ・ラリーに出かけました。
三軒茶屋、西太子堂、豪徳寺、代々木、原宿、新宿小滝橋、大久保、新宿通り・・・。
数ヶ所は電車を使いましたが、よく歩きました。


今回の成果は小物(新書)中心でしたが、単行本の中では次の3冊が収穫。
これまで出物がなかっただけに衝動買いです。

再生・再編事例集1 事業再生の決断-再生への道程

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再生・再編事例集 2 事業価値を守れ-「再生」の本質

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再生・再編事例集〈3〉再生の現場と志―情熱の結晶

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写真の通り「事業再生・再編の事例集」です。
事業再生実務に関わった方々の生の声、ノウハウが凝縮された本でして、
再生実務に直接関わっていない私もこれまで何度、水道橋の丸沼書店
(新本1割引)で「買っちゃおうかなー」と思ったことか。


これまで4巻まで出ておりますが、
うち3巻までがブックオフで半値で売られていました。
これらは一昨年の1~3月発行ですのでまだ2年しか経過しておりません。


店頭でこの本を見たとき、私は実感しました。
「やはり、事業再生ブームは終焉に向かっているんだ」と。

昨年2~3月に参加した一橋大大学院の事業再生講座で講師のお一人が
「この講座の人気が非常に人気が高い、ってことは今がピークかも」と
自嘲気味に仰っていたっけ・・・。


そして、、私も定期購読している東洋経済「金融ビジネス 2006春号」でも
p.12で「再生ファンド」の今後の展望について簡単に触れていましたっけ。
内容はざっと次のようなものです。
---------------------------------------------------------------------- 
 ・再生企業は、景気回復を背景にした業績の改善と、資産高騰を背景にした
  企業価値の上昇により次々に出口戦略を迎えている。
 ・しかし、不動産ファンド同様、出口の容易さと裏腹なのが、
  ディールフローの先細り
  残る大型案件はディールがあっても小粒で、しかも競合がひしめく状態。
 ・しかも新規参入が多く、一説には国内で投資枠は3兆円あるとも。
 ・今後、買収ファンドは再生案件から事業の集約や非上場化など
  プライベート・エクイティ・ファンド的手法、あるいは第三セクターなど
  民から官の分野への展開が焦点。
 ・それでも市場縮小は不可避か。
  景気回復が続くとファンド内容の変容、淘汰は避けられない。
 
  ・MKSパートナーズ・松木伸男社長のコメント
  「現在、これまでディールの中心であった不良債権絡みは急減。
   良い投資先が減ってきているのは事実だが、1~2年は大丈夫。
   その後に淘汰の波が来るだろう。
   淘汰は、案件ができない、あるいは大型の投資先案件の失敗といったことが
   契機となろう。」
  「今後出てくるのは、
    ①大企業のノンコア事業の売却、
    ②後継者不足の会社、
    ③アクティビスト(例:村上ファンド)への対抗策関連だろう。」
-----------------------------------------------------------------------
やはりブームは収束に向かっているんですね。

・・・・それにしても、「国内3兆円の投資枠」ってのは凄いですね・・・・・。
役所の予算消化のように、ムリヤリ変な案件に投融資しないほうがいいと
思いますけどね。新たな不良資産の匂いが、プンプンしてきます。私には。


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