◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

ライブドアを偲ぶ④ -♪粉飾、粉飾、粉飾、粉飾、ライブドア本体~-

2006-01-18 | この決算書・会計処理はおかしい
おはようございます。

ライブドアショック一色だった17日、
この零細ブログのアクセスIP数なんと510!
過去最高のいきなり2倍以上。
43万あるgooブログ中で233位。
どちらも空前絶後の水準でございまして、
ご覧頂いた皆様には厚く御礼申し上げます。

でも、もうこれを超えることはないな、と考えますと
この先思いやられますが・・・・・・・・。

(タイトルだけは面白いが中身が無い、という点では
 ライブドアの経営に似ていますけど。)



さて、老人のように目覚めの良かった今朝も、
ライブドア関連の新たなネタが飛び込んできております。

読売新聞では、「ライブドア本体でも粉飾」と。来ましたねー。
04年9月期決算で、実質的に傘下にある複数の会社
(ロイヤル信販[現ライブドアクレジット]やキューズ・ネット)の利益を
自社の利益に付け替え、経常赤字だったライブドア単独の決算を
経常黒字に粉飾していたと。

一歩踏み込んだ内容で、いい流れになってきました。
どうやら、一大粉飾疑獄に発展する気配が見えます。


昨日の私の記事で、有価証券報告書だけを見ても、
ライブドアは04/9期連結経常利益を嵩上げした可能性が高いことを
指摘させて頂きました。
これは有報を見る限り、期間利益の付け替えっていう極めて古典的手法ですよ。
決算期の異なる連結子会社が多いですから、一応仮決算をすると言っても、
本決算と比べれば操作の自由度は大きいでしょうからね。


その直後に、本日の読売新聞での「単体決算付け替え粉飾」報道。
より自信が深まりました。



では、何故その時期に、しかも単体決算の粉飾をしたのでしょうか?
現在の株式投資では投資家は企業業績を連結で見るのが一般的ですし、
ネット企業ですと単体赤字の会社はザラですので、
敢えて単体をムリして黒字化する必要はなかったはず。


そうだったんです。
プロ野球参入問題。これが引き金だったんですね。


当時「プロ野球参入」にあたり「親会社の経営の安定性」が重要な審査の
ポイントでした。親会社の単体決算を良く見せる必要があったんですね。・・・・・。

ですから、ほぼ同時期に行われた株式交換偽装も、
ほぼ同じ動機に基づいて行われたことが容易に推測できます。


ホリエモンの名を一躍有名にしたプロ野球参入。
同時に粉飾の歯車(というか崩壊の序曲)も回り始めていたんですね。



<追記>
副題はいわずもがな。
堀江社長おそらく最初で最後となる主演CM「ライブドアオート」より。
あのCM、もう一度見たいですけど。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ライブドアを偲ぶ③ ―港陽監... | トップ | ライブドアを偲ぶ⑤ -♪解体... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
インターネットの自動翻訳サイトでやってみました (ハリマオ)
2006-01-18 10:12:03
堀江社長の動向

粉飾決算、不法行為などが横行すると、国内外の

投資家が株式市場をはなれてゆき、証券会社の

収益もおち、景気・税収(年金も凍死してる!)も

おぼつかなくなる。だから、当局は市場の健全性を

保つため、当局はきびしく責任追求している。











彫り絵紋次郎

八百長、賭場あらしが横行したので、旦那衆が

よりつかなくなり、寺銭も入らない恐れがあり

胴元は、腕っ節の強い用心棒を出して、こういう

連中を、ひとからげに簀巻きにして冷たい川に

放り込む。

返信する
いつもコメント有難うございます。 (dancing-ufo)
2006-01-18 21:03:08




ハリマオさん、

いつも楽しいコメント

誠に有難うございます。







個人的には

かなりウケました。







有難うございました。

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

この決算書・会計処理はおかしい」カテゴリの最新記事