成人式の9日。久々にブックオフに行きましてシドニー・フィンケルシュタイン著
「名経営者が、なぜ失敗するのか?」日経BP社を割引セールで購入
(2,310円→650円)。
よくある経営本だと思いきや、結構実践的で面白い本です。
この本の中で著者は、過去の失敗企業の研究を踏まえ、企業経営上トラブルが発生
する可能性を見るうえで17のチェックポイントを示しております。
示唆に富んでおり今後の参考になりそうですので以下に掲げます。
詳細は同書でご確認下さい。
------------------------------------------------------------------------
<初期警告サイン>
■必要以上に複雑な組織や戦略に気をつけろ!
①組織構造が複雑になっていないか
②本来、単純な問題に対して必要以上に複雑な戦略をとっていないか?
③会計手法が過度に複雑だったり、不透明だったり、非標準的ではないか?
④複雑だったり、非標準的な用語を使っていないか?
■トップの“暴走”に気をつけろ!
⑤経営陣には、自社の成長スピードを管理するだけの十分な経験があるか?
⑥経営陣が見過ごしていそうな、小さいが見過ごせない問題がないか?
⑦後に問題に発展する警告を無視していないか?
⑧成功に胡坐(あぐら)をかいて、トップの座を維持するために必要なことを
なおざりにしていないか? →“成功に次ぐ成功”には要注意
⑨深刻な問題の予兆となる上級役員の突然の退社は無いか?
■CEOの資質に気をつけろ!
⑩CEOの経歴や才能について、洗いざらい調べたか?
⑪CEOが必ずしも会社の使命に関係ないことに時間を使いすぎていることは
ないか?
⑫CEOをはじめ経営陣が金の亡者で、疑わしい、又は不適切な行動を
取っていないか?
■過剰な“誇大宣伝“(ハイプ)に気をつけろ!
⑬期待の新製品が、単なるハイプである可能性は無いか?
⑭期待のM&Aが、単なるハイプである可能性は無いか?
⑮期待のプロジェクトが、単なるハイプである可能性は無いか?
⑯深刻な問題の予兆となるスケジュールの遅れや目標不達成が最近無いか?
■経営者の性格に気をつけろ!
⑰CEO他の上級役員がアグレッシブすぎたり自信過剰で信用できないことは
ないか?
--------------------------------------------------
(コメント)
・17個の警戒サインを見て、やっぱり思いました。
「ライブドア、大丈夫なのか?」
そして
「ライブドアってハイプの集合体なのかも」と。
・著者によりますと、M&Aのハイプ(誇大宣伝)が芸術の域まで高まっている
ジャンルの一つとか。
『度重なる失敗、コストを過小評価して収益を過大評価するパターン、
巨額の買収プレミアム、巨大取引に立ち向かうCEOたちの英雄気取りなどを
背景に、買収劇をうまく見せたいという当事者の願望は否が応強まる。』と。
問題は、ハイプが投資家の判断をミスリード、狂わせてしまうことですから、
企業側によるハイプには目配りしていくことが重要そうですね。
今後益々増えそうなM&A案件。
必要に応じて、私からもハイプ警報を鳴らしていくこととしましょうか。
「名経営者が、なぜ失敗するのか?」日経BP社を割引セールで購入
(2,310円→650円)。
よくある経営本だと思いきや、結構実践的で面白い本です。
この本の中で著者は、過去の失敗企業の研究を踏まえ、企業経営上トラブルが発生
する可能性を見るうえで17のチェックポイントを示しております。
示唆に富んでおり今後の参考になりそうですので以下に掲げます。
詳細は同書でご確認下さい。
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<初期警告サイン>
■必要以上に複雑な組織や戦略に気をつけろ!
①組織構造が複雑になっていないか
②本来、単純な問題に対して必要以上に複雑な戦略をとっていないか?
③会計手法が過度に複雑だったり、不透明だったり、非標準的ではないか?
④複雑だったり、非標準的な用語を使っていないか?
■トップの“暴走”に気をつけろ!
⑤経営陣には、自社の成長スピードを管理するだけの十分な経験があるか?
⑥経営陣が見過ごしていそうな、小さいが見過ごせない問題がないか?
⑦後に問題に発展する警告を無視していないか?
⑧成功に胡坐(あぐら)をかいて、トップの座を維持するために必要なことを
なおざりにしていないか? →“成功に次ぐ成功”には要注意
⑨深刻な問題の予兆となる上級役員の突然の退社は無いか?
■CEOの資質に気をつけろ!
⑩CEOの経歴や才能について、洗いざらい調べたか?
⑪CEOが必ずしも会社の使命に関係ないことに時間を使いすぎていることは
ないか?
⑫CEOをはじめ経営陣が金の亡者で、疑わしい、又は不適切な行動を
取っていないか?
■過剰な“誇大宣伝“(ハイプ)に気をつけろ!
⑬期待の新製品が、単なるハイプである可能性は無いか?
⑭期待のM&Aが、単なるハイプである可能性は無いか?
⑮期待のプロジェクトが、単なるハイプである可能性は無いか?
⑯深刻な問題の予兆となるスケジュールの遅れや目標不達成が最近無いか?
■経営者の性格に気をつけろ!
⑰CEO他の上級役員がアグレッシブすぎたり自信過剰で信用できないことは
ないか?
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(コメント)
・17個の警戒サインを見て、やっぱり思いました。
「ライブドア、大丈夫なのか?」
そして
「ライブドアってハイプの集合体なのかも」と。
・著者によりますと、M&Aのハイプ(誇大宣伝)が芸術の域まで高まっている
ジャンルの一つとか。
『度重なる失敗、コストを過小評価して収益を過大評価するパターン、
巨額の買収プレミアム、巨大取引に立ち向かうCEOたちの英雄気取りなどを
背景に、買収劇をうまく見せたいという当事者の願望は否が応強まる。』と。
問題は、ハイプが投資家の判断をミスリード、狂わせてしまうことですから、
企業側によるハイプには目配りしていくことが重要そうですね。
今後益々増えそうなM&A案件。
必要に応じて、私からもハイプ警報を鳴らしていくこととしましょうか。
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ライブドアについては直感的にしか匂いがわからないのですが、それはあまり芳しい匂いという感じがしません。なんとなくどこかでハシゴをはずされそうな、そういう不安定な匂いがするのですが。もちろん個人的な感想です。
温故知新さま
業務繁忙の中、丁寧なコメントを頂き、恐縮です。
でも、ライブドア。
百戦錬磨のプロのアナリストがそう仰るんですから、
そうなんでしょうね。
ところで
東洋経済1/14号で、ホリエモンのインタビュー
が載っていました。
物凄い自信、を通り越して
傲慢さも板についてきました。
次は、米国で野球チームを
欧州でサッカーチームを買収すると。
そうすれば”有名”になるに違いないと。
彼によれば
知名度=ブランド=儲けの源泉
これって凄い勘違いではないでしょうか?
一体、消費者にどんな付加価値を提供してくれる会社
なのか。どんな社会貢献を、社会的責任を果たす会社
なのか。
ブランドにはそういったメッセージが込められている
べきものだったはずですが・・・・。