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会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

「組織開発」に期待する

2005-11-19 | 経営
今年の紅葉は、予想通り遅れ気味、場合によっては
そのまま葉が枯れてしまうとのことで、
残念な晩秋となりそうです。
神宮外苑の銀杏並木も大部分が青々としていましたし・・・。


さて、本題。
いつものように書店を徘徊していた私は、
ビジネス書コーナーにあった
「組織開発ハンドブック―組織を健全かつ強固にする4つの視点」
なる本を手に取り、小さな発見と大きなサプライズを得ました。

「組織開発」------------私にとって新鮮な語感のこの言葉。
著者であるピープルフォーカスコンサルティングによりますと、
次のようになります。
(当社HP,およびAMAZON著者コメントより勝手に編集)
http://www.peoplefocus.co.jp/

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◆組織開発(OD)とは

「OD=組織開発」とは、組織の潜在的な活力を引き出すための
理論や手法の総称であり、従来の組織改革とは一線を画すものです。

近年国内でも浸透しつつあるコーチングやファシリテーションも、
もとを正せばODの技法の一部と位置づけることができます。
一部の技法を断片的に理解したり取り入れるのではなく、ODという、
より包括的な視野をもてば、コーチングやファシリテーション、
リーダーシップスキルをはじめとした様々な手法を、
より戦略的に企業経営に役立てることが可能になります。

◆組織開発(OD)が必要とされている2つの理由

①リストラや再編の嵐が一段落し、既存の組織をいかに強くしていくかに
 焦点が移りつつある現在の社会状況、
②改革と加速する状況変化によって疲弊し、
 モチベーションの落ちてしまった組織の増加
 
制度改革や事業売却といった「外科的」な処方箋ではなく、
組織の生命力を育み内的活力を引き出すという、
日本的哲学にも通じる思想で取り組むのがODです。
まさに、今日の企業が直面する課題に適した方法論
といえるのではないでしょうか。

◆組織開発」の目的

「健全な組織」を実現することです。
「健全な組織」とは、社員が活き活きと前向きな気持ちで仕事に取り組み、
かつ活発な議論が職場で頻繁に見られ、互いに支えあうことのできる組織です。

◆この本の特徴
「OD=組織開発」という言葉を知らない人は少なくないかもしれませんが、

「組織を活性化するにはどうしたらいいのか」という声は頻繁に聞かれます。
そのような声に応えるべく、ODに関する基本的な知識と実行のための理論、
具体的な手法を紹介したのが本書です。

弊社の10年以上のコンサルティング経験を集結し、
また実際にいくつかの会社で行われたケースも紹介しつつ、
わかりやすく、かつ机上の空論に終わらない実践的な内容にするよう
心がけました。
私たちが考えるODの定義は「強固かつ健全な組織作り」です。
本書が皆様の組織を「強固かつ健全にする」ことに何らかの示唆を
与えることができれば、望外の喜びです。
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バブル崩壊後の企業による大リストラ、そして最近では「大買収時代」と、
外科的手法による企業改革が花盛りですが、やっぱり中で働いている人の問題。
これが忘れられがちになります。

私個人にあてはめれば、
「改革と加速する状況変化によって疲弊し、モチベーションの落ちてしまった
組織」にいることで閉塞感を強く感じています。

この「組織開発」で会社を変えられるのなら、変えたいというのは
多くのビジネスマン共通の思いではないでしょうか。

正直言って、米国からの経営管理手法は玉石混淆、と思っておりますが、
この組織開発は現代企業の潜在ニーズを巧く汲み取っているところに
センスを感じます。

これは導入する価値が大きそうです。引き続き注目していきましょう。
(ただ導入するまでのプロセスそのものが大変ですが)


さて、冒頭に書いた「サプライズ」のほうですが。
このピープルフォーカスコンサルティングの代表取締役・黒田由貴子さんが、
私の大学の同級生(O組)だったということです(HPで確認しました)。
何せ語学のクラスですので先方は当方のことなど覚えているわけは無いですし、
しかも匿名ブログですから知る由もないでしょう
(ただ、19日に当社の「ファシリエータークラブ会員」(無料)に登録しました)。

同年代の眩しいばかりの活躍に、大いに刺激を受けた次第です。

組織開発ハンドブック―組織を健全かつ強固にする4つの視点

東洋経済新報社

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