◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

現代日本に投下される『見えない焼夷弾』 

2008-03-31 | 映画・音楽系雑感
いきなり不謹慎な用語を出して申し訳ありません。

焼夷弾=発火・延焼性の強い油脂を詰めた投下弾で地上の目標物に火を放つことを目的。
    戦時中の日本に投下された焼夷剤には「ガソリン」が使われていたとのこと 

こんな戦争用語を持ち出したのは、先日、映画「明日への遺言」を観たからです。
実話に基づく記録映画といったほうが判りやすい。
-----------------------------------------------
<あらすじ>
1945年、東條英機元首相らA級戦犯が東京裁判で裁かれる中、
横浜地方裁判所では、戦争犯罪行為の命令者であるB級戦犯、
及び実行者のC級戦犯の裁判が行われていた。

東海軍司令官だった岡田資中将と部下19名は空襲の際、
パラシュートで降下した搭乗員を捕虜として扱わず、
正式な手続きを踏まずに処刑したことで殺人の罪に問われていた。

フェザーストン主任弁護士の弁護のもと、
彼は終始堂々とした態度で「法戦」を挑み、
①太平洋戦争におけるアメリカ軍による市街地無差別爆撃による
 一般市民の大量殺戮は違法である、
②無差別爆撃後パラシュートで降下し命拾いした米兵の略式手続きの処刑は
 当時の状況から避けられなかった、
③責任の全ては司令官の私にある。
などと主張。
前途有為な部下を救い、日本の明日の礎になる願いを込めて
「明日への遺言状」を託していく・・・・。
--------------------------------------------------

要は、責任と誇りと品格のあるリーダーだったんですよ、岡田中将は。
そこから現代が読み取るべきメッセージは、もう、おわかりですよね。


まっ、とにかく劇場でもビデオでも良いので、一度ご覧下さい。
原作本も出ております。
ながい旅 (角川文庫 お 1-2)
大岡 昇平
角川書店

このアイテムの詳細を見る




・・・・で、これで終われば単なる映画雑感です。

しかし本日、敢えてこの映画を取り上げた本当の理由があります。
それは、
「4月1日から、日本中に見えない焼夷弾が投下されてしまうんだなー」
という想いです。


何を不謹慎な、とお気を悪くされたら大変申し訳ありません。

何が言いたいかと申しますと、要は、

『ガソリン暫定税率が無くなって、
 財政の厳しい地方を中心に大きな影響が出てくることになり、
 場合によっては、地方中心に経済が壊滅的になるおそれが出るかも・・・』
・・・ということなんです。

見えない焼夷弾=ガソリン税を焼夷剤とするのですが、
        その税収が無くなる⇒見えなくなるので。
        しかも破壊力バツグン。
    こういう名称にしたまでです。

責任と誇りと品格のあるリーダーのいない日本の慣れの果てなのでしょうか。
しかしこうなってしまったのは、国民側にも責任の一端があったと思います。
明日から始まる新しい財政年度。
私自身、どう責任を取ったら良いのかはわかりません。
それは増税地獄かもしれませんし。

でも、次の世代のためにも取るべき責任・果たすべき義務、今一度考え直したいですね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日経ヴェリタス3/30号に思う | トップ | さぁ、新年度! APRIL... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画・音楽系雑感」カテゴリの最新記事