Uさん、こんばんは。
昨日の投稿で触れた家電量販店ですが、元々は都内の大型カメラ店を出発点としています。
カメラ・写真関連商品の販売が祖業なんですね。
そのお店は、近年、頻繁に店内の模様替え(商品の販売場所変更)をしています。
カメラコーナーもちょくちょくレイアウトが変わっていますが、しばらく行かぬうち、また少しだけ売り場が変化していました。
Canonが最近、新型ミラーレスカメラを発表しました。
R8,R50です。
新型2機種の発売は先ですが、実は既に発売されているR7もR10もR6 mk2も、まだ実機を見ていないのです。
それらが何となく気になりましたから、オーディオコーナーと併せ、カメラコーナーにも立ち寄ってみました。
目当てのキヤノン機は、あぁ売っているなぐらいな感じで、触る気も起きませんでした。
何故でしょうね。いつものキヤノン機らしくて、目新しさが感じられなかったせいかもしれません。
それでですね。
売り場に5D MarkⅣや6D mk2、90D があるのを見て、まだレフ機を売っているか、と驚いてしまった自分がいます。
少しオカシイ気もしますが、考えたらNikonもまだ数機種売っていました。
ミラーレスが当たり前のご時世になってきて、新型カメラの話題もミラーレス一択のようになっていますから、一眼レフカメラがまだ売られている現状は、ちょっと自分の感覚とずれてしまっているようです。
まだ、手元に一眼レフカメラはありますが、これは”過去のもの”との意識で使うことが多いのです。
それで、一眼レフと言えばペンタックスですから、それも探しました。
売り場が変わってしまっており、いつもの場所にありません。
探しても探しても、PENTAXのコーナーがありません。
GRらしきものが少しだけあります。
どうやら店頭から一眼レフ部門は撤退してしまったようです。
調べてみますと、少し前(昨年の7月ことですか)、RICOHがカメラの販売方法を刷新して、店舗重視から直販重視にするともに、工房的観点での製品づくりを進めるとの記事がインターネット上にあります。
その時のコメントでは、リコーはカメラ事業を止めることはないが、事業の在り方を市場に合った形に変えていくとしています。
そのことと今回の家電量販店でのコーナー消失(撤去)は繋がっているかもしれません。
但し、気になることもあります。
投下資本利益率から見た事業の効率性等の観点から、事業の評価と整理を進めるとのコメントを、リコーの最高財務責任者が、年末にしたとの記事を、インターネット上で見つけました。
この記事に関連し、国外のカメラ予想サイトにおいて、(状況を考慮してみれば)PENTAX及びRICOHのカメラ事業の撤退はあり得る、との書き込みがなされました。
自分もあるのではないか、そう考えます。
否定の上に否定を重ねて、結局事業を手放したOLYMPUSの先例がありますからね。
RICOHも粘って粘れば、Leicaのレンジファインダーのようにいつかは大いなる残存利益を得つつ、高いブランドを確立出来るかもしれませんが、希望は薄ですね。
上記のように、CanonとNikonの2大メーカーに現行機がまだ存在しています。
両社とも、今後は一眼レフの新製品開発はしないと言っていますけれど、現行機だってPENTAXにとっては強敵過ぎます。
PENTAXが新製品を開発したところで、5D mark4やD850には勝てないでしょう。
それにレンズ群の幅・製品群の厚みが違いすぎます。
Leicaのレンズのように、何か訴えるものがPENTAX SMC全体ににあれば良いのですが、強烈な愛好家は聞きません。
一部レンズ(limitedシリーズ等)のみが特筆されるばかりです。
PENTAXが一眼レフカメラを残したところで、それをもって別のメーカーのユーザーが乗り換えてくることは決して多くはないでしょう。
PENTAXは嫌いではないですが、贔屓までにはなりません。
実際にカメラも手元にありますし、レンズも何本も持っています。
limitedも2本あります。
でもですね。
もういいんじゃないか、とさえ思います。
RICOHは、ミラーレスカメラ市場には参入せず、積極的に一眼レフカメラに専念すると言っています。
ポジティブトークではありますが、残念ながらそれは負け犬の遠吠えに聞こえます。
素直になった方が良いと思います。残念ではありますが。
OLYMPUSのように退き際が悪い(往生際が悪いと申しましょうか)ために、ユーザーを失望させる(裏切る)ような形にはなってほしくないと思います。
幸いにも、μ43はミラーレス規格という多少なりとも未来のある技術を基盤にしていましたから、別の組織に事業を拾われていくことになりました。OLYMPUSの協業者であるPanasonicがあるのも心強いです。ユーザーは救われています。
ところが、PENTAXの場合、一眼レフカメラという既に過去ものとなった技術の製品群を持った事業では、それを引き取る企業も現れないのではないかと心配になります。
どうするんでしょうね。
赤字にならない程度に細々とやっていくのでしょうが、それだと新製品の開発が出来ません。
出来たとしても、ちょっとだけ外装を変えてみました的なマイナーチェンジみたいなものか、色だけ変える・多色にするなどのPENTAXにありがちなマーケティングになりそうです。
或いは、外装を特別なものにして少数販売するという、いつもの限定商法ですかね。PENTAXはこれをやり過ぎです。
本当は色々なことをやりたいのだけれど、出来ないから目先を変えてお茶を濁すといった姿には悲しくなります。
悲哀を感じます。
PENTAXは以前から下級機だけは頻繁に機種更新してきた気がします。
それは安い開発費で出来ることだからですかね。
中級機以上は、発表のスパンがうんと空いています。
35ミリフルフレーム機は2018年のk-1Ⅱで止まり、セミ中版の645Zは2014年の発売です。
PENTAXは一体どうなってしまうんでしょうか。
自分には全く分かりません。
でも、いつでもカメラ事業撤退はおかしくないし、それが自然なような気がします。
しかしながら、今迄のようにのらりくらりなPENTAXもPENTAXらしくて、”それもあり”なような気もします。
今日はこれまでにします。
偶々ですが、次の投稿はこのPENTAXのカメラについてのことになります。
この疑念の記事投稿を見据えたわけではありませんが、タイミング的にはそのように捉えられても仕方がないかもしれません。
ではこれで失礼します。
ごきげんよう、さようなら。