年配のおじさんが教室に飛び込んできた。
70歳半ばを越えたご様子。「写真を入れたい、画像を添付したい、写真を送りたい」とおっしゃる。
午前中3時間の授業のあと、昼から新しいPCを初期設定している最中で作業を中断したくなかったが、どうしても午後3時までにメールを送らないといけないからと急かすし、近所なのでとりあえず家まで同行した。
写真というのは、ご自分の免許証。
午後3時までに、ご自分の免許証を写真に撮ってメールで、送る。
デジカメで撮った写真は少しボケていた。こんな時はスキャナ。
1)スキャナの使い方。
2)メールに添付する方法。
3)パソコンもスキャナもけっこう新しい。
でも、でも、でも・・・
どこの誰に送るの?銀行や証券会社か・・・ ちがった。
大丈夫ですか?と3回も4回も5回も確かめたが、本人は大丈夫と言って譲らない。
送るのはカンタンだけど
教室に戻って、くだんのキーワードを検索したらあやしいところばかり見えてくる。
う~ん
この方は大きい会社のお偉いさんだったらしい。
人を見る目はむかしあったかもしれない。 しかし、パソコンスキルがちょっと低い。
家の中には奥さんも若いお嬢さんもいたが、やはりスキルがない。
健全なサイトで、どうしても午後3時までと焦らせることなどないはずである。
免許証を送れと指示するのは三菱東京UFJ銀行など信用できるところだけじゃない?
あ~、気になる・・・
ATMの前で、「お金の送り方がわからないから教えて」と言われて親切かつにこやかに送金方法を教えてあげている銀行員のような気分。
送金方法より、送金先のほうが問題!