祈りうた(信仰くねくね 愛Ⅳ)
愛Ⅳちいさな虫がとんできたたたいたが当たらなかったたたいた掌の痛みだけが残った殺意に愛などないと ...
祈りうた(信仰くねくね 愛Ⅲ)
愛Ⅲ愛という名前がなんとたくさん!いとしいとも かなしいとも読める愛だれかがだれかの荷を...
祈りうた(信仰くねくね 愛Ⅱ)
愛Ⅱ餓えた子どもに必要なものそれは地球一杯の食べ物だつまようじの先っぽに刺した愛なんて!...
祈りうた(信仰くねくね 愛)
愛計量カップで愛をはかるならこぼれでることを惜しむな、恐れるなあそこでもここでも誰かが...
祈りうた(信仰くねくね 距離―おやこ)
距離―おやこ1子どもより親が大事と思いたい 悔やみながらそう書いた小説家病んだ子どもと代...
祈りうた(信仰くねくね 湧き出てくるもの)
湧き出てくるもの1ついに希望が前に来た幸せが手でつかめそうだ―と感じる暗い沼地に花を見つ...
祈りうた(信仰くねくね 朝のうた)
朝のうた1夜のながさ 昼のくらさ病に沈んだ者のいちにちがつづいていく閉じこめられた部屋句読点にならぬ点滴2細くなった腕が かなしみ色にそまる白いパジャマは死装束のようけれど あおむ...
祈りうた(信仰くねくね 金の糸)
金の糸1こばまれたときに どうするかこわされたときに どうするか汝(なんじ)、へだての距離を測るなかれ壁はなくすため、もつ...
祈りうた(信仰くねくね 素手で洗う)
素手で洗う1恩を仇で返す そんなことができてしまう私たち信じ合うことが大事 口ではそう言...
祈りうた(信仰くねくね 腹の虫)
腹の虫1ねじれ虫がいっぴき枝にぶらさがっただけでこじれ虫が幹のあなから顔を出してきた気のいいひっこめ虫は根元でオロオロばたばたバッタは草のなかでヤキモキみんな虫なのに 虫が好かない...