冬至
(op.20241221 - 1 / Studio31, TOKYO) 今日、冬至。 夕方から撮影に出かけた。 三時間ほど遊んで帰ると、イチ子さんがお風呂に...
初めてきみを見たのは...
スイスに似た気候は元より、斑尾山・黒姫山辺りの山容に愛着を持つ人達が夏の野尻湖畔に避暑に集まる。 町並みが開けているのは駅のある西側の湖畔で、対岸は、YMCA...
デルフトの眺め
旅行作家・水口イチ子が、ある年の取材旅行中、パリのカンパーニュ・ブリュミエール通りの画材屋の店頭で、フェルメールの『デルフトの眺め』の複製画を見つけたとき、ど...
いやいやいや、イェイツは、そもそもイングランド人じゃない
イチ子さんの捜しもの。 「ふるーいイングランドの詩集で、四六判よりも小さくて赤茶のクロス装なんだけど、どこかで見なかった? 背表紙の文字が銀の箔押しのやつよ」...
イチ子さんのプルメリア
この夏の猛暑のさ中、イチ子さんの庭(ぼくは、忙しいので庭の使用権はとっくに放棄した)では、プルメリアの花が当たり前のように咲いて芳香を漂わせていた。 そのご褒...
小学生の頃から、てっきり春の花だとばかり思っていた
イチ子さんが庭のプランターにパンジーを作っている。 「随分綺麗に咲いてるけど、これから冬なのに寒さに負けないように品種改良されているの?」とぼく。「そんなことし...
日焼けしない程度に暖かいところへ...
COVID-19が流行る何年か前、クリスマスから正月休みにかけてにふたりで南太平洋の小島伝いにオーストラリアまで旅したことがあった。 あの時、きみは背中に結構...
水口イチ子のクリスマスローズ
庭に古ぼけた温室があって、卓球台を置いて遊べる程度の広さがある。 何年か前に形見分けで、イチ子が祖母の家から専門業者に頼んで移築してもらってきた。今時はめずら...
年の瀬をアメ横で人波に揉まれるか、東京湾の汽水域の波に揉まれるか
年の瀬に日帰りでプチ旅行をしないかとイチ子さんを誘うと、「公共の乗り物に乗って、片道50㎞圏内でなるべく遠いところに行くっていうなら、結構、旅行した気分になれるん...
アタシ等は神様を信じておるよ
クリスマスということで、水口イチ子と神様の話になった。 * 『世界で認識されている多様な神様は、便宜的に印象・心象化され、天...