夏休みの宿題の絵日記
フランスの小説家でジャーナリスト、加えて放送作家のロジェ・グルニエが、自分と写真の関係について、その著書『写真の秘密』の一項『ひとつの源泉』の冒頭でこんなことを書...
クォリティ
商業写真家と同じクォリティのものを手に入れようとするアマチュア・カメラマンがいれば、その逆を目差す写真作家もいる。 (op.20241202 - 1 / Stud...
東京の冬の朝
今年の東京の冬は、まだ霜の降りるような寒い朝はない。 建築技術の進歩で、昔のように寒々とした朝餉の食卓もなくなった。エアコンのない時代の木造住宅は灯油ストーブだけだったか...
マンハッタン・ビーチ
ふたり一緒に通学していたから退屈しなかったとは言え、往復三時間が平気だったあの頃。 学生最後の夏休み中の写真か ...
ホリー・ゴライトリーみたいにはなれない
高校生になる頃には、ぼくは、既にトルーマン・カポーティみたいになりたいと思っていた。ただ、それは優れた短編作家になりたいということではなく、単純に彼の自由なライフ...
髪型と服さえ写っていれば
池波正太郎のファンの間で有名な『献立日記』は、その日に食べたものだけが記録されている。 ある時、どこぞの記者に『日記として機能するのか』と聞かれると、その日に食べ...
夏の別れ
あれから半年が過ぎた。 (op.20241207 - 2 / Studio31, TOKYO) 【Jean-Michel Antolin...
DAISUKI!
DAISUKI! (op.20241207 - 3 / Studio31, TOKYO) 【白井貴子 - SOMEDAY】 ...
頁をめくる指が止まる
麻布十番『豆源』のナッツにカマンベールチーズとゴルゴンゾーラチーズのパウダーをまぶしたものがある。それにヒマラヤ産岩塩を砕き、チョンチョンと付けては口に放り込みながら、月刊『...
本業以外のエッセーや雑文の方が秀でて面白い人達
小説家の中には、本業以外のエッセーや雑文の方が秀でて面白い人は存外多い。記憶の古いところでは、五木寛之や吉行淳之介がそんなタイプ。 【The Pen Friend Club...