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コーリニアアンテナの製作・修理 3月20日(2014.8.30訂正)

2013年03月20日 16時24分36秒 | 同軸コリニアアンテナ

今日は、休日だったので、先日の移動運用で断線したコーリニアアンテナの修理と製作を行うことにした。

使用しているコーリニアアンテナは、同軸ケーブルを半田付けして、移動運用の度に丸めたり伸ばしたりしているので、半田付け部分が何度も曲げられて、いつか断線する。

もう10回以上は、新たに作ったり修理したりを繰り返している。断線までの期間を伸ばすノウハウは持っているが、防ぐことは出来ていない。

出来るとするならば、半田付けした上をエポキシボンドで固着する方法か?と思うが、それではメンテナンスが出来なくなる。

断線が無くなれば、それでも良いと思っている。一度、それをチャレンジしてみるか?

【同軸】

コーリニアの同軸は、3D2Vを使用する。理由は簡単、山岳移動なので少しでも軽量にしたいからだ。

それを5m以内の5D2Vケーブルでリグまで引っ張ってきている。

ついでに書くなら、関東UHFでは430MHzで5DFBを15mで使い、2012年の全市全郡では、50MHzで3D2V15mで給電していた。

山岳移動は、標高とロケを稼ぐので、荷物を軽くする為、ケーブルには、さほどこだわらなくても良いか?

【同軸ストリッパー(写真)】

これまでは、カッターとワイアーストリッパーで同軸の皮剥きを行ってきた。これが効率が悪い。

そこで前回から同軸ストリッパーを使っている。

ジェフコムのCCS-600というストリッパーだ。少し練習をしないと上手く出来ないけど、かなり効率がアップした。

【同軸をカット】

3D2Vも同軸の短縮率は、0.67なので、(300000km/433MHz/2)*0.67=0.232mが半波長だ。

つまり、中心周波数432MHzの7段コーリニアを作るならば、1/2λの0.232m同軸(以降の長さというのは、網線の先端間で表している)が7本必要となる。また、その両サイドに1/4λの同軸を付ける。

写真は、7段コーリニア用にカットしたエレメントだ。中心の1/2λの同軸を増やしていけば段数が上がるというわけだ。

30段にしたいのならば、1/2λエレメントを30本用意すれば良い。(←これを山岳移動で使用すると打ち上げ角が狭すぎる)

 [何度か製作して最終的に採用している長さ](2014.8.30追記)

中心周波数 145MHz 433MHz 1295MHz  
同軸短縮率 0.67 0.67 0.67  3D2V等
物理1/4λ 519 173 58  
同軸1/4λ 348 116 39 短縮率込み(下図K含む
同軸1/2λ 696 232 78 短縮率込み(下図K含む
スタブ 173 58 19 スタブ(長めに用意しカット)

【同軸を半田付け】

1/2λの同軸を半田付けしていく。芯線を相手同軸の網線に、網線は相手同軸の芯線に半田付けする。

(重要!)半田付けする度に、エレメントがショートしてないかをテスター等で確認する。この段階では、交互に接続しているだけなので、一番外側の芯線と網線には全く導通がない。

これをショートさせてしまうと、後からではどこが原因か分からなくなる。

【1/4λエレメント取付け】

1/2λのエレメントの半田付けが終了したら、両サイドに1/4λの同軸を半田付けする。

この段階でも導通はない。

 【補強材の取付け】

同軸のみだとネジれや折れがひどくなるので、捻れないように割箸(または竹串等)とテープで補強をする。

調整してから、最後に防水の為にVINI-TAPE(ビニテープ)を巻く。←ワイヤーハーネス締結用のテープがあればベスト。

 【マッチング部取付け】

 最後に1/4λのエレメントの片側へマッチング、ラジアル部を取り付ける。それが、下記の写真1、2、3だ。

MPコネクタまでの長さを1m以上の任意長とする。片方にMPコネクタを取り付ける。反対の端は、スタブを平行に取り付ける。

1は、173mm、2(1の長さのうち末端10mm)で、幅10mm程度で網線が出るように、同軸の外皮を剥がす。その部分へ同軸の網線を長さ220mmにカットしたもの同軸に被せて(被せると短くなるので173mmに調整する)、2の場所で半田付けする。

マッチング、ラジアル部スタブを取付け。スタブは、網線同士を半田付け。

マッチング、ラジアル部は、芯線を相手同軸の網線に、網線は相手同軸の芯線に半田付けする。

【調整】

 半田付けが確実であれば、ほとんど問題は起こらない。あとは、マッチング用のスタブの調整を行う。

調整中に、東海コンテスト参加中の13:26 7M3OER/2を見つけてコールをしてみる。(その時は、家と家の間の隙間から送信)

この場所ならば59+++だった。

【コーリニア完成】

仮調整を行って動作を確認し飛びを確認したら、同軸の接続部へテープを巻いて防水処理を行う。

出来上がったコーリニアを大山の見える位置(地面から50cm)に設置し、ワッチしてみた。

それでも、大都市コンテスト参加の栃木局や2エリア局とも交信が出来た。十分に性能が発揮出来ているようだ。


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