京都という町は、ここで学生という時間を過ごした人にとって、そんなに心の奥深く染み入る場所なのだろうか。
わたしは、生まれも育ちも学生時代も就職しても、ずっと、あたりまえのように京都で過ごしていたが。
万城目学の「鴨川ホルモー」、森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」、など、京都人以上の京都への愛を感じる。
そして、これ。
あまく、苦い、学生時代の思いと、人生半ばになっての思い。
京都が、一層心に染みる。
昨日は、雨の中、講演を聞きに行った。
サグラダ・ファミリア聖堂主任彫刻家の、外尾悦郎という人のお話。
普段使っていなかった脳の部分を、マッサージされたかんじ。
スペインにも、行ってみたいなあ。
終わって、外に出ると、虹が。
アーニーの大学、明日は、新歓祭。
新入生歓迎祭だけど、新入生が店を出す。
ま、クラスで団結しろということか。
そして、アーニーのクラスは、「モヤシ炒め屋さん」。
モヤシ炒めを、紙コップ1杯100円で売るらしい。
売れへんやろ、それは。
そして、雨の場合中止らしい。
200袋のモヤシと、500個の玉子は、どうなるのだ・・・。
最近、ちょっと、困っていて、へこんでいた。
京都府立文化芸術会館の「京都彫刻家協会展」に、絵本講座の先生が出品されているので、見に行った。
彫刻も、おもしろいなあ。
その後、北山通りのギャラリー翔へ、母が参加しているグループ展を見に行った。
ひさしぶりに鴨川べりを歩く。
気持ちいいなあ。
風に吹かれて、気持ちも軽くなる。
高校の授業が始まりだしたモウト、中学とは大分違うようす。
「7時間授業、しんどいわー。
授業の進み方も、めっちゃ速い!
復習しとかな、ついて行けへん。」
と、勉強を始めた。
えらい、えらい。
と、思っていたら、やっぱり難しくて分からないようで、
「そうや、アーニーに聞こ!
『利用できるもんはなんでも利用しなさい』て、
先生言うたはったしな。」
チチ「あいつ、利用できるかなあ?」
電車の中で、若い男女が話していた。
「オレ、こないだ祝いもらったし、バイト代も入ってきたし、今めっちゃ金持ちやで。」
「えー、そうなーん?いくら持ってんのー?」
「貯金10万ある。」
「えー、それって、金持ちなーん?」
「学生で10万は金持ちやろ。」
「そうなんやー。じゃあ、なんかおごってー。」
家に帰って、高校生モウトに話すと、
「大学生が、10万で金持ちは、ない。」
とキッパリ。
あら、そう?じゃ、モウトさんの中で、お金持ちの大学生のイメージは?
君ら、両方とも、まちがっているよ。
モサ
「南桂子展」を見に行き帰りの電車で、読み切った、短いおはなし。
「カルガリ家の長男、モサは、ニートである。
モサはカルガリ家のみんなと同じように、全身が白い毛でおおわれている。
身長は一五〇センチ。耳は頭の上部についていて、ものすごく大きい。
遠くから見るとモサの頭はハート形である。目は、かんろあめ。歯は、はっかあめ。
年は十四歳。
モサは男だが、服装はセーターにスカート。スカートをはく理由は、ただの反発だ。」
よく、こんな話、うかんでくるなあ。
もう、この始まりだけで、ぶっ飛ばされた。
そして、よく、こんな挿絵が描けるなあ。
チケットを頂いたので、行ってきた。
実は、この画家については、何ひとつ知らなかった。
私が描く絵とは、遠く離れた感性の絵。
それだけに、すごく憧れる。
会場全体が、南桂子の空気。
きのうは、雨の中、モウトの入学式。
式の後、生徒も保護者も、教室に移動。
担任の先生のお話では、
「とにかく、機嫌よく学校に通えることが、一番です。」
「機嫌よく、送り出してやってください。」
と、連発される。
きっと、機嫌悪く、学校に通わなくなった子、いたんやろうなあ。
モウトが図書館で借りてきた。
これ、映画あったよねー、と読み始めた。
なんや、これっ?!
R15指定でしょっ!!
という、どろどろとした内容にちょっと引く。
話が進むにつれ、サバイバルアクションシーンあり、ひとりひとりの人生あり。
最後は、背筋がゾクッとしつつ、さわやか感さえ感じた。
でも、あんまり映像として見たくはないなあ。
京都国立博物館へ、「法然 生涯と美術」展を見に行った。
新聞小説「親鸞」(五木寛之作)に、はまっているので、法然展はぜひぜひ行きたかった。
激動の時代、何に救いを求めてよいのか、あちこちに彷徨う人々の心を、がっつりつかんで導いた法然。
今の、日本と重なる。
展示された阿弥陀像を前にして、心の波が穏やかになった。
学校へ提出する書類を書き上げ、
「さあ、あとは、検尿だけやっ!」
と、アーニー。
・・・そ、そんな、力強く言わなくても・・・。
いまどきは、紙コップで、というのではなく、なにやら棒状の物に直接、みたいな。
その検尿キットの袋に描かれているキャラクターに、えらくご立腹のアーニー。
「これは、ないやろ!
なにも、検尿中をキャラクターにするかあ?!
ほら、見てみ!ハハ!!検尿中やで!!」
・・・そ、そんな、ご近所中に知れ渡りそうな大きな声で言わなくても・・・。
きょうは、アーニーの入学式。
それが、なんと、京セラドームで。
学生はマウンド、保護者は観客席らしい。(怠惰な保護者、行きませんが。)
後輩から、
「なんとかして、京セラドームの土、持って帰ってきてくださいよー。」
と頼まれているアーニー。
スーツのポッケにビニール袋を隠し持っているのを、わたしは知っている。
モウトが、また、新しいのを買ってきた。
4000円以上するやつを。
それも、ふたつ。
前にふたつ買ってから、まだ、半年もたっていないのに。
「だって、決して太ったわけじゃないけど、きついんやもん。」
わたしなんか、前に買ったのは、もう、いつだったか思い出せないくらいなのに。
すごいわー。
うらやましいわー。
帰ったらすぐ寝たいアーニーは、お風呂もご飯も4時に済ませて、5時に出勤。
塾は10時で授業が終わり、それから片付けて、帰ってくるのが11時ごろ。
ごめん・・・
我が家はまっ暗。
全員、夢の中。
そして、午前11時まで眠り続けるアーニー。
春休みやし、ええけど。
働くって、たいへん。