新聞の、本の紹介の記事を、読んでいたモウト。
「あ、これこれ。『夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか』、これ、学校で読んだわ。」
はあ???
女子高生が、「夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか」をなぜ読むのか?
米国人女性ジャーナリストが著者で、英語の授業で、原文を読んだらしい。
それにしても、なんか、数ある英語の論文の中で、斬新な選択ですね。高校。
アーニーは、教授の研究論文を読んで、内容をまとめ、感想を書く宿題をやっていた。
「それがさー、『インドネシアのオカマ』についての論文なんよ。
身体は男性で心は女性ってのが、定義でえ。
インドネシアでは、オカマ向きの職業があってえ。」
いやー、負けてへんなあ。大学。
「え?彼ら?彼女ら?どっち書いたらええのかなあ?オカマの方々?」
と、アーニーを悩ますオカマ問題。
わたしが、楽しい直島旅行をしている間、我家では、父子で家事を分担してくれていた。
制服Yシャツを、その日のうちに洗っておきたいモウトは、洗濯係。
夕方帰って来て、ちゃっちゃと夕食食べて、バイトに行くアーニーは、夕食係。
そしてチチは、
「朝ご飯に、ホットケーキ焼く!」
と自ら断言。
なに、それ?
朝ご飯なんて、ご飯炊いてふりかけでもええやん。
たかが、2,3日。
5時起きで、ホットケーキを焼き続けたチチ。
なんか知らんけど、ありがとね。
すごい!すごい!すごい!
読み始めたら、止まらない!
明治から昭和にかけて、日本酒の蔵元に生まれた、目を患うひとり娘、烈を中心とした物語。
でも、本当は、登場する全ての女性の物語だと思う。
女の人が、自ら人生を決められなかった時代。
それでも、心の中にはいろんな思いや葛藤があり、それなりに自力で運命を切り開いていたのだろう。
実は、明治生まれの祖母も、造り酒屋のお嬢。
この小説の感想、聞いてみたかったな。
ベネッセハウスの宿泊棟は、「オーバル」「ミュージアム」「ビーチ」「パーク」があります。
「ミュージアム」は、美術館だけを見に訪れる旅行者も多いです。
他の棟の館内や屋外にも、あーと作品がさりげなく展示されています。
そして何よりも、空、海、山・・・自然の風景が、いちばんのあーとでした。
そしてそして、両親と元気に旅行できたのが、うれしかったです。
・・・・・おわり
直島から船で約20分の豊島。
船から降りた旅行者は、みんな、手荷物を預けてレンタサイクルを借りて、島を巡っていました。
高齢の両親のため、弟がレンタカーで案内してくれました。
まずは、豊島美術館。
がらんとした空間だけの美術館。
床から水滴が湧き出してきて、ころがって、消えていく。
切り取られた天井から見える風景が、絵画のよう。
空間だけでなく、時間もあーとの一部分。
音が響くので、静かにその空間と時間を楽しみましょうというコンセプトはいいが、係の人の注意が多くて、少し堅苦しく感じました。
次は、クリスチャン・ボルタンスキー「心臓音のアーカイブ」。
世界中の人々の心臓音を録音して、ランダムに聞かせるというあーと。
私の心臓音も録音してきたので、行かれた方は聞いてきてください。
レストラン「イル・ヴェント」で休憩。
ここもあーと作品のひとつです。
その後行った島のてっぺんの展望台は、180度見渡せてすばらしい眺め。
めずらしい場所をいっぱい案内してくれた、弟に感謝!
・・・・・つづく
弟の招待で、両親と直島へ。
安藤忠雄設計の「地中美術館」、あーとです。
その空間自身があーとなので、ずーっと居ても飽きない。そんな場所です。
その中でも、ウォルター・デ・マリアの部屋?作品?空間?、すごいです。
「李禹煥美術館」は、こじんまりしていて、のんびりできます。
建物はやはり、安藤忠雄。
泊まったのは「ベネッセハウス」。
ホテルだけど、ミュージアム。いや、ミュージアムに泊まってる感じ。
ほら、廊下の壁面にも、「雑草」という題名のあーと作品が。
ホテル内の作品解説ツアーに参加すると、一層楽しめます。
部屋の入り口も、空も、あーとの一部分。
部屋の壁にも、リチャード・ロングっていう人の作品が、直接描かれています。
これだけは、汚さぬようにと、弟に言われました。
部屋のバルコニーから眺めるご来光も、あーとだあ。
次の日は、弟の案内で「豊島(てしま)」へ。
・・・・・つづく
観光客いっぱいの嵯峨嵐山で、雨のせいもあり、比較的静かに拝観できた「清涼寺」。
静かな住宅街の中に、重厚な仁王門が現れる。
仁王様の筋肉、ありえない~。
80歳で往生されて、今年が800年の大遠忌という法然上人が、24歳の時の像。
光源氏のモデルといわれる「源 融」さんのお墓。
なんか、いろいろあります。
そして、釈迦如来が奉られている本堂へ。
この釈迦如来は、釈迦37歳の時の生き姿らしい。
リアル等身大フィギア・・・ほんと、結構人間っぽい。
体内には、五臓六腑のフィギア入り。
お庭も美しい。
霊宝館は、現在、特別公開中。
国宝 阿弥陀三尊坐像が、ものすごーく近くから拝見できて、めちゃ迫力!
後ろの光背のちっちゃいつぶつぶは、ぜーんぶ仏さん!
さあ、テンション上がったところで、釈迦如来、描きます。
今年度の作品、完成しました。
1994年~2004年に、「まめっこ通信」というミニコミ誌で、連載させてもらった4コマ漫画「小田中くん」。
バラバラで持っていたのを、製本させてもらいました。
あらためて読み返すと、めっちゃ恥かしい。
ただの個人的な日記。
でも、まとまった形になって、うれしい。
ミニコミ誌が終わり、小田中くんも描かなくなって、ブログ「あんなのかぼちゃ」を始めたのでした。
絵本展は、2012年1月15日(日)~22日(日)です。
よろしく。
月曜の朝って、
「学校行きたくない~。」
「仕事行きたくない~。」
と思う人が、多いだろう。
アーニーの大学、祝祭日も授業がある。
世間は休日である月曜の今日も、登校しなくてはならない。
なかなかキツイ、月曜の朝。
「後期は、月曜の1コマ目、『落語の歴史』って授業とったしさー、
なーんか、月曜の朝から、テンション上がるよねー!
いいよぉ~、ら・く・ごっ!!!」
あ・・・そうなんですか。
まんでー・もーにんぐ・RAKUGO DE・ふぃーばー、ですか。
モウトのお気に入りは、ガンバ大阪の遠藤保仁、31才、3児の父。
えー、どこがええのー?
顔?サッカープレイ?性格?(どんな性格か知らんけど)
「ぜんぶ。」
とモウト。
「じゃ、顔と性格そのままで、サッカーが今よりあかん遠藤やったら?」
と聞くと、
「応援する!」
とモウト。
「じゃ、サッカーも性格も今のままなんやけど、顔がアーニーの遠藤やったら?」
と聞くと
「嫌になる!」
とモウト。
なんや。
やっぱ、顔なんや。
ジャニーズとか、全く興味なしだったモウト。
なぜか、今、サッカー好き。
それも、
という感じのファンじゃなく、
てな感じで、にやにやしながら舐めるようにサッカーを観戦する・・・。
あやしいファン。
モウトが高校図書室で、「ローリング・ストーンズ詩集」という、親父趣味な本を見つける。
親父趣味アーニー、大興奮!
アーニーの大学図書館には、流行の「サッカー選手が書くうんちく本」がある。
ガンバ遠藤がお気に入りのモウト、「絶対借りて来い!」と命令形。
兄妹で、うまいこと利用しています、学校図書館。
しかし、遠藤って、モウトも結構、親父趣味だったのね・・・。
次にお絵かきする「みかえり阿弥陀」さまに会いに、永観堂へ。
まだ、青いもみじだったけど、圧巻。
紅葉したら、すごいだろうなあ・・・観光客の数も、すごいだろうなあ。
みかえり阿弥陀さまがまつられている阿弥陀堂。
極彩色に修復されていて、きれい。
堂内左奥の部分だけは、修復前のまま保存されていて、その違いに年月を感じる。
夜を徹して念仏行に励んでいた永観の前を、阿弥陀様が歩き出され、
驚いて立ちつくす永観をふりかえり、「永観遅し」と言われたとか。
唐門の盛り砂を、整えられていた。
水禽窟の音に耳を澄ませ、心洗われる場所だった。
でも、ほんとは、この日、近くの東山中学高校の学園祭で、
男子校軽音部の野太い歌声や、
遊びに来た女子高生のきゃらきゃらした声が、
響き渡っていたのだった。
ま、俗世も、また楽し。
アーニーとモウトは、同じ路線の電車で通学している。
ある日、アーニーが帰って来て、数分後に、モウトが帰ってきた。
気が付かなかったが、同じ電車に乗っていたらしい。
「同じ車両に乗っていて、気付いたら、一緒に帰ってくる?」
と聞くと、アーニー速攻の答え。
「違う車両に移る。」
えー、なんでー?とたずねると、
「にや~~~っと、イヤラシイ視線を絡めてきはったら、嫌やん。」
と、アーニー。
どういう兄妹や。